六軒町通中立売下る報土寺さん東側の子育六地蔵~西陣の金襴織屋の金襴探し

こんにちは。

京都の西陣織屋、岡本織物です。金襴と言う絹地を織って日々過ごしております。
最近、ちょっとお天気が悪いんですよね。干し柿を干しているので気になります。すかっとした干し物を作るときにはからっとした寒い日が大事ですのに。

先日九州は博多で活躍なさっているWasomi 和奏美様Wasomi 和奏美様のロゴを織り込んだ金襴地を送らせて頂きました。ファッションショーで使うとの事で非常に楽しみにしておりましたところFB等で色々拝見する事ができて喜んでおります。ソーシャルの発展ってこのような場合は大変重宝いたします。
とても斬新なドレス着物のショーです。よろしかったらご覧下さい。

ショーの最後にモデルの竹内アンさんが着はったドレスはMis World Japan  2015 日本代表の中川知香さんが世界大会で着はるそうです。素晴らしい。おめでとうございます。情報の発信って大事ですね。

さ、岡本織物は素材屋さんなので華やかな現場にはあまり縁がありません。残念。今日も細々とお地蔵さんで金襴を発見したお話でございます。

今日のお地蔵さんは上京区の六軒町通中立売下るのところにあります報土寺さんの東側の通り、六軒町通沿いにいはりました。

子育六地蔵
子育六地蔵

子育六地蔵というお名前がついています。子育て・・・子供を生んで初めてわかる喜びと忍耐の日々・・・。お地蔵さんにお祈りしたくなります。家内安全、子供の健やかな成育、夜泣き防止、大きくなったら独り立ちできる実力をつける事が出来ます様に・・・などという願い。

親の願いは尽きませんが、基本は「子供の安全なる生育と発達」が根幹にあることでしょう。今では医療の発達でたいていの病気や怪我は大丈夫でしょうが昭和初期以前などほんまに「神頼み・仏頼み」しかあらへんという状況もあったことでしょう。その頃の親の気持ちを考えますと・・・大変だな。七五三等も「無事に育った子供の更なる健康を祈って」という部分が多いでしょうし。

子育六地蔵
子育六地蔵

さて、ちっこい金襴地を見つけました。「赤地に朱の緯糸」で明るい色の金襴ですね。

子育六地蔵
子育六地蔵

中の六地蔵たちはとても穏やかなお顔をしてはります。

子育六地蔵
子育六地蔵

ああ、描き直してさしあげたい。しかし所々残った青が神秘的な雰囲気を醸し出しています。

子育六地蔵
子育六地蔵

こちらは双子のお地蔵さん。

子育六地蔵
子育六地蔵
子育六地蔵
子育六地蔵

いつ彩色されたんでしょうか。祠の中に納まっているのにかなり色が落ちていますね。

子育六地蔵
子育六地蔵

皆様お揃いのヒダをたっぷりと取った赤地のおべべでお暮らしです。京都市内、ぶらぶら歩きますとお地蔵さんがほんまに沢山いはりますのでどうぞ、家族、大事な方の無事を祈ってお手を合わせるのも素敵な事だと思います。これからの京都は観光シーズン。紅葉ももうすぐですね!どうぞ、お楽しみください。

西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「テーブルランナー」を作りました。どうぞご覧下さい。

西陣金襴 散雲丸龍テーブルランナー
西陣金襴 散雲丸龍テーブルランナー

クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。

西陣金襴正絹 雪輪紋様 がま口クラッチバッグ 正面
西陣金襴正絹 雪輪紋様 がま口クラッチバッグ 正面

素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。

金襴織屋の匂い袋の包装
金襴織屋の匂い袋の包装