西陣のお地蔵さん ~西陣織屋が金襴をさがして

今日は1月17日。18年前に「阪神淡路大震災」が起こった日です。

私はその時、神奈川にいて、全然知りませんでした。テレビも見てないし、新聞も取っていなくて18年前でしたからインターネットやスマホも無くて(携帯電話も当時は持ってませんでした。携帯電話なんて企業戦士が持っている巨大でやたらと高額な「おっさんくさいもの」というイメージで道で喋っている人なんか「独り言の変な人」くらいに思ったものです)情報弱者だったんですね。
外で「なんだか大阪がひどい事になってる」という噂を耳にし、関西の友人に「あんたのとこの家は大丈夫なの?」と聞きまくっていた記憶があります。

情報って大事です。
当時、テレビと新聞をチェックしていたらそんなお気楽モードではなかったのになあ、と反省しています。
兎に角、「6434人が犠牲となった阪神淡路大震災」。
体は健在でも肉親、友人を亡くして未だに喪失感にかられる方たちもいはるそう。
ほんまに悲しい事です。

朝から子供にその話をして、天に祈りました。

どうか、天変地異が起こってもなるべく人のいないところで起こって欲しいものです。未だに喪失感にかられている方たちにも未来の光が見えますようにお祈りしています。

 

さてさて、お仕事始めましょう。今日は「西陣のお地蔵さん」です。

京都市内にはいたるところに御地蔵さんがいはります。京都の人は信仰に篤いのでしょうか。それとも先代からの習慣でしょうか。そんなおじぞうさんを、金襴屋の私、岡本織物としてはサーチせねばなりませぬ。宗教金襴で口に糊をしています。お地蔵さんはお外で使われているのでそんなに高級な布は使われていないはずですがそのようなところで金襴の使われようを探してみないと!

と思ってコンパクトデジカメをポケットに忍ばせ金襴を見つければ、ぱしゃっ!金襴を使ってなくても面白いお地蔵さんだったらぱしゃっ!と写真を撮るのです。

ここは大宮通を今出川と中立売の間くらいですかね。西陣の南東の外れのほうです。

思いっきり家を建てるときにちゃんと計画立ててお地蔵さんのお堂を組み込んでいます。
すごい!家主さんの心意気に乾杯!建てる時に、町内で話し合ったりするのかしら・・・。それとも個人持ちのおじぞうさんなのかしら。

金襴を探して 西陣の御地蔵さん
金襴を探して 西陣の御地蔵さん

緑の地色の戸帳がかかっていておじぞうさんは朱色のおべべを着てはります♡

この色合いすきやわ~。お地蔵さんには朱が似合います。

金襴を探して 西陣の御地蔵さん金襴を探して 西陣の御地蔵さん
金襴を探して 西陣の御地蔵さん

扉もしてあるし中々お顔を見ることは出来ませんが(今回も私のカメラではこれが限界でよくわかりませんね)

お花も生けたてできもちのよいお地蔵さんでした。

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