京都弁:かにここ

「かにここ」ってご存知ですか?

京都弁 かにここ
京都弁 かにここ

こんばんは。京都の織屋、岡本織物です。

このブログは先日京都弁の話をしていた時に周りの京都人たちに全く通じなかった言葉について書いてみようと思います。

それは「かにここ」

これは、修学院一乗寺で生まれ育ち西陣中で70年を過ごした祖母が言ってた言葉です。「かにここ」。

意味としては「わずかばかり」「ちょっとだけ」という意味だと思います。「ぎりぎり」という意味で使ってもいはったと思います。

あてな、きんの、八百屋さんでお芋さんかおおもたらな、お芋さんかにここやってん。
あてがきんの、買いもん行ったらかにここ終わるとこやった。

みたいな感じに使うんじゃないでしょうか。ちなみに「あて=私」「きんの=昨日」「お芋さん=イモ類」

もう一つ、「新生児の胎便」という意味もあるそうです。

書きたくなったから書いてしまいました。言葉っておもしろいですね。