京都西陣で西陣織を織っている、金襴屋の西陣岡本です。
みなさんは自分の家の家紋というのはご存知ですか?
私は「家紋」というのは水戸黄門の影響で「丸に三つ葉葵」は存じていましたが、自分の家の家紋は「田村」という旧姓のため「稲」が関係している、お墓の墓石で見たことがあるくらいでした。
高校生くらいの頃に、自分の実家の家紋が「丸に抱き稲」だと知りました。
このような家紋が墓石に彫ってあります。
今の西陣岡本の岡本の家紋は「隅切りの橘」。
橘ってぷくぷくしてて可愛い。
あまりに可愛いので、友達に頼んで橘意匠のバックルを作ってもらいました。
札幌の彫刻家で金属作家のhammerheadmetalさんの作です。
「hammerheadmetal」さん→→http://hammerheadmetal.web.fc2.com/
前述したように金襴という神社仏閣の荘厳布を織る弊社、家紋、定紋を重要視する職業です。。
家紋、定紋には詳しくなります。
親族経営のマニュファクチャーなため、家族で道を歩いていても「あれは○○や」という会話がふとした拍子にもれる事もあり、子供もなんとなく思ってるんです。「家紋って何?」
水戸黄門の「もんどころ?」
道を歩いて商家の暖簾に家紋が染め抜かれていたりすると子供が「あ!もんどころ!」と喜ぶようになりまして。
そんな折にこんな物を見つけてしまいました。
紋カルタ。この佇まいが素敵。
ちょっとあけてみましょうか。
作りが綺麗です。
なんか、こう、家にあって嬉しい一品。
もちろん日本の紋の量といったら多大なものです。
全部は網羅できていませんがある程度代表的なものはいけています。
かるたを広げて・・・、
読み札を読む。
取る子供。
読み札は「三つ巴(みつともえ)」
抱き茗荷(だきみょうが)と抱き杏葉(だきぎょうよう)なんて似てるんです。
こんなにそっくりですが、茗荷はご存知「茗荷の花」茗荷を植えたらどんどんでてきて「でたら取られる茗荷の子よ」と博打ですってしまった時の例えにもされています。
杏葉はなんと、こんな有機的な形ですが、馬具です。
馬具を飾る装飾品だと言う事です。
私、馬など片手で数えるくらいしか乗ったことが無いので全然わかりませんが、このような綺麗な部品が付いてるんですね。
今回調べてみて茗荷と杏葉のあまりの違いにちょっとびっくりです。
ここまで違うとは・・・。一つ勉強になりました。