京都西陣の織屋岡本織物へいつもありがとうございます。
わが社は布を織っている織屋でございます。
布・・・それは人類だけが手に入れることの出来た魔法のようなもの。
繊維(髪の毛、獣毛、虫の吐く糸、草の繊維、木の繊維、葉の繊維)。古来より人々は工夫をし、その気候風土に合った繊維を作り出し、加工してきました。
織、縮絨、編、大まかに言えばこの三つの方法でしょうか。
寒い地方は身を守るために、暑いところは日よけのため、色々な目的があります。
そして必然に迫られたものだけではなく、信じるもの、愛するものの為に装飾を施します。
そしてより軽く、美しく、より重く、重厚に、強度を備え、布は時代を超え、子孫へと受け継がれるために発展してきました。
西陣織など繊維業界で言えばほんの小粒の砂のような存在ではありますが、そのような布の一端に携わることが出来て幸せです。
日本は四季がはっきりしていて、夏には汗をかき、冬には寒さから身を守らないとあきません。そのような日本には多種多様の美しい布が存在します。夏の麻から冬のウール(ウールには夏物もあります)。
素晴らしいですね。
西陣織はその性質上、踏んだり人が乗ったりなどの過酷な状況には耐えることが出来ませんが少しでも身近な布になりたいと思っています。