Design Shanghai 2025に出展 西陣織 西陣岡本

中国上海訪問記 No.2 西陣織の魅力を世界へ デザイン上海 展示会初日

日本の伝統工芸の粋を世界へ届けるため、デザイン上海 2025に出展しました。京都でしか織ることができない希少な技術「引箔」を携え、西陣織の魅力を現地で伝える挑戦です。

本記事(No.2)では、展示会初日の会場の空気、引箔への反応、そして「伝える難しさ」と手応えを記録します。

展示会初日|朝の準備と会場の熱気

展示会は10時から開場。出展者は9時から入場できるため、私たちは9時に入れるよう会場入りしました。

午前10時〜12時は関係者向けの公開時間。Beyond Craft Japanのエリアにはメディア関係者の姿も多く、日本のものづくりへの関心の高さを肌で感じました。

デザイン上海 展示会初日|ブースの様子
デザイン上海 展示会初日|ブースの様子

引箔への関心|「紙の糸を織る」が伝わるまで

今回の展示では、「中国から伝わった技術であり、現在では京都でしか織ることができない希少な素材と技術」である引箔を中心に紹介しました。

引箔とは、和紙に模様を描き、細く裁断した“紙の糸”を織り込む技法です。ジャカードの織紋様と融合することで、奥行きのある布地が生まれます。

西陣織 引箔のサンプル(紙の糸)
引箔のサンプル(紙の糸)

織る前の引箔糸も展示したのですが、ここで予想以上に苦労しました。普通の方は、撚っていない平たい“紙の糸”を織ること自体、なかなか想像できないのだと実感。

日本語で説明しても難しいことが、言語が変わるとさらに難しくなる。これは今後に生かせる大きな学びでした。

西陣織金襴|順引き模様引箔 五色色重ね(赤少なめ)
順引き模様引箔|五色色重ね(赤少なめ)

反省点|説明が「製造者目線」になっていた

とても嬉しい反応をいただいた一方で、反省点もたっぷりあります。私は製造業者の立場で説明文を書いてしまっていて、もっと「初めて見る人」に向けた言葉に変える必要があると痛感しました。

展示で実際に使った説明資料がこちらです。もし読んで「ここが分からない」と思う箇所があれば、ぜひお問い合わせやSNSから教えてください。作っている側は、どこが分からないのかが見えにくいのです。

順引き模様引箔|HIKIBAKUが織りあがるまで(1)
順引き模様引箔|HIKIBAKUが織りあがるまで(1)
順引き模様引箔|HIKIBAKUが織りあがるまで(2)
順引き模様引箔|HIKIBAKUが織りあがるまで(2)

画像を別タブで開く:前半後半

(参考)レッドノート(小紅書)

中国ではSNSが「発見の入口」になることを強く感じました。参考リンク:小紅書(RED)プロフィール

総領事の訪問と国際的な評価

午後には特別な来訪者として、在上海日本国総領事の岡田勝大使がブースを訪問してくださいました。西陣織について話を聞いてくださり、出展者としても大きな励みになりました。

在上海日本国総領事 岡田勝大使
在上海日本国総領事 岡田勝大使

長い一日を終えて

展示会は夜9時まで開場。初日から活気に満ちた一日でした。ホテルへ戻って夕食をとり、早めに解散しました。

次回のブログでは、展示会の合間に訪問した施設や人物についてお届けしていきます。

今回の上海訪問記一覧はこちらから

  この記事を書いた人

西陣岡本の専務取締役でありテキスタイルデザイナーの岡本絵麻の写真

岡本 絵麻

京都・西陣の織元 岡本織物で西陣織金襴のテキスタイルデザインと発信を担当。
自分でも手芸を好み、繊維・ものづくりを愛する。
工程・素材・ことばの往復から、西陣織の現場の輪郭を書き残しています。


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