西陣織に関わる職人たちを知ってほしい
2025年春、西陣岡本、岡本織物株式会社でひとつの試みが静かに始まりました。
その名は「MANGA×西陣織」。
特注品として磨かれてきた西陣織金襴と、大衆文化として広く親しまれてきたマンガが、絹織物の中で出会うとき、何が生まれるのか。
日本が世界に誇るポップカルチャーである漫画。
その線や余白、物語の息づかいを、西陣織という織物の中に織り込むことができるのか。
格式や静謐さといったイメージを持たれる西陣織に、もうひとつの表情を添える挑戦です。
この布は、単なる素材ではありません。
空間へのご提案です。
糸を染める人、箔を引く人、整経する人、織る人。
それぞれの手が、時間をかけて交差し、重なり、ようやく一枚の織物が生まれます。
岡本織物はその「織る」工程を担っていますが、全体は分業によって成り立つ西陣の仕組みの中にあります。
だからこそ、布の奥には、見えない手の連なりがあることも伝えていきたいと常々考え、解りやすいように動画も制作しました。長尺と短尺の2種類あります。
Weaving MANGA with Nishijin’s Rare Hikibaku Technique 39:51
Weaving MANGA with Nishijin’s Rare Hikibaku Technique 04:58
このプロジェクトを進める中で、関わってくださった職人の皆さんにお話を伺いました。
それぞれの工程に宿る工夫や、手の記憶。
その声を辿ることで、MANGA×西陣織がどのように形になっていったのかを、以下のリンクからご覧ください。
少しずつ紐解いていけるかもしれません。
糸の用意

西陣織の絹糸を守る老舗糸屋|蚕光株式会社
糸を染める

先染め織物 西陣織を支える染めの技術|有限会社寺井染工
経糸の整経

西陣織に欠かせない整経の現場から|中川整経
絵箔の制作

西陣織の引箔職人|有限会社 箔の山崎
箔の裁断

西陣織の希少工程・引箔裁断|竹内切断所の職人技
デザイン制作

伝統工芸×MANGAポップカルチャー|ぐらにゅーとーと紡ぐ新しい西陣織
製織する

西陣織を織る|京丹後 布平
布に糊を張る

西陣織をより美しく|「張り屋」の矜持 樋口金襴整理店
仕立てる

鞄縫製で培った技術力|京鞄士
この布は、タペストリーとして出来上がっていますがサンプルでもあります。
私たちは特注を受注して織る職人です。
けれど、このタペストリーは完成形ではありません。
ここから先、さまざまなアーティストやデザイナーの手によって、どんな表現が生まれるのかを見ていきたい。
その余白を残したまま、私たちはこの布を織りました。
このタペストリー、西陣織 金襴 絵箔 順引き 模様引箔 MANGA×西陣織 「ひゅらん。」は、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」EXPOメッセ「WASSE」にてお披露目となります。
もし会場で出会っていただけたなら、織りの奥に潜む手の記憶や、物語の気配に、ふと立ち止まっていただけるかもしれません。
西陣織の特注オーダーについて知りたい方は下記のリンクをご覧ください。
2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」EXPO 展示概要
- 会場:2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」EXPOメッセ「WASSE」
- テーマ:未来航路-20XX 年を目指す中小企業の挑戦の旅- 体験型展示となります。プレスリリースはこちらから
- 期間:2025年10月3日(金曜)~10月7日(火曜)

