4月ももう20日。
年始から区切りよく110日目。二十四節気の1つで「穀雨」の季節で春の雨の降るころと言われています。というか・・・今年の春は雨だらけです。田植えの季節ももうすぐですね。
しかし京都は今日も雨。今年は雨が多いです。梅雨以上に降っているかもしれません。野菜も高くて、農家の方々の御心中お察しするとつらいばかり・・・
今日も西陣の金襴織屋、岡本織物は有馬の神社仏閣お地蔵さんをお届けいたします。今日はお不動さん。
お不動さんといえば梵名アチャラ・ナータという「不動明王」の事。
刀を持ち火焔を身にまとい憤怒の形相でにらみをきかせてはります。かっこいい。日本仏教および修験道で幅広く信仰されています。
主に唱えられる御真言として「ノウマク サンマンダ バザラダン カン」。
このお不動さんは「御所泉源」のすぐそばにありました。含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉です。 鉄分が多いので、温泉が空気に触れると酸化して、赤くなり「金湯」と呼ばれています。
この御所泉源、面白いんです。「あの蓋は何?」って思いますよね。私の想像では「あれは近隣の住民のみが使える蒸し釜で一つの釜を何件かでシェアしながら適当な頃を見計らって何かを蒸したり温泉卵を作ったりしているのに違いない」と思っていたのですが、何度通ってもあけている住民を見かけませんでした。そしてご当地名物でも「温泉卵」等は売っていません。という事であの蓋は「御所泉源」の「釜?」の中を掃除するために穴が開いていて・・・というのが今の私の考えですが、見れば見るほど何か美味しい物が蒸しあがってもおかしくない光景ですね。
この御所泉源のすぐそばにありました「不動石仏」大きな岩に刻まれた不動像で、輪郭はほぼわからなくなってしまっていまう。
お不動さんの形はもうよくわかりませんね。そして右端のお賽銭箱がポイントです。こちらのお賽銭箱にお賽銭を入れますと「上を向いて歩こう」がかかり、その後般若心経が途中まで流れます。大喜びした子供が自分のお財布からもお賽銭を出していました。
お不動さんでもお地蔵さんでも民間が信仰してきた町の中の信仰にはなんとも言えない思いを感じます。「南無阿弥陀仏」の横に「お賽銭を入れると音楽とお経が流れます」というのんびりした言葉の取り合わせが良い感じ。
京都は染井吉野は終わりましたが、今八重桜が綺麗です。昨夜京都御所へ見に行ってきました。今日の雨でもうだいぶと落ちているかもしれません。
雨降る週明け、織屋の賄いは、豚汁でございました。 副菜はあっさりめに。