こんにちは。
西陣の金襴織屋、岡本織物です。伝統工芸で口に糊をして100年以上。毎日毎日織っています。
私の気に入っている紋様があります。菱つなぎ紋様。気に入っているので面白い経糸がかかると織ってるのですが、白茶地で綺麗な青色の正絹緯糸で織りました。
どうぞご覧下さい。
この全正絹 西陣織 金襴 菱つなぎ紋様という金襴地の紋意匠に込めた思い
網代紋様に松の葉の意匠の菱を組み合わせました。水辺の「菱の実」に似ていることので「菱型」と名づけられた「菱」に、古来より親しまれてきた松の葉を入れて松葉菱としました。繰り返される網代、ヒシは繁殖力が強く子孫繁栄の意味があり、松は常緑樹な事から長寿の意味。この布を身にまとう方々の家内安全、無病息災を祈っての布地です。古来より金は魔物を跳ね返す力を持つといわれていますので、このキラキラ☆で跳ね返していただけたらとも思っております。
経糸 正絹 緯糸 正絹 紛金糸、紛金箔糸使用
布巾:約70センチ。両端に耳と呼ばれる無柄の部分が約8ミリづつあります。柄のある部分は約68センチです。