こんにちは。
西陣の金襴織屋、岡本織物です。寒いですが、皆様ご健勝にお過ごしの事と思います。どうぞお風邪などを召しませぬようお気をつけ下さいませ。
今日はうちの仕事をちょっとご紹介。
我が社は金襴織屋です。「金襴」という名前の通り金を多用した織物です。
こちらの写真は我が社で使っている本金箔、「金沢産本金箔使用の漆和紙箔糸」です。
和紙に金箔を漆で貼り、細く細く切った糸。それが箔糸です。
手織り機では竹のへらで一本一本手で引いて織り込んでいきます。
今、この写真では何をしてはるかというと、織る為の準備です。ちゃんと箔糸に斑は無いか、端まで綺麗に金箔がついているか、などをチェック中です。
このお手手の方は織屋で生まれて育って、嫁ぎ先も織屋だったので織り続け、そして今我が社で働いてくれてはる生まれたときからの織屋っこ。
西陣織ってまさに「伝統の積み重ね」なんだなと思います。ほとんどの会社がマニュファクチャーだというのがうなずけます。
糸の扱い一つでも織屋生まれの人は慣れてはります。
さ、こんな感じで岡本織物、今日もどんどん織っています。
本金の製品には本金証紙を付けさせて頂いています。
こちらの「匂い袋」はこのような過程を経た「金沢産漆和紙本金箔糸」を使っているんですよ。※手機ではありません。
どうぞ御覧下さい。