サウジアラビア国旗

サウジアラビアと西陣織の出会い

西陣織金襴の魅力を世界中のお客様にお届けしたい。

サウジアラビア リヤドへ

こんにちは、西陣織屋〈西陣岡本〉です。

昨年、2022年7月22日から、西陣織を含む京都の工芸品をサウジアラビア王国に紹介するため、市場調査を行いました。気温46度のリヤド市内は高温でしたが、湿度が低いため快適に過ごすことができました。

美味しい食事とエスニックな味わい

特に印象に残っているのは、食事の美味しさです。今でもパセリとザクロのサラダが恋しくなるほどです。レモンが2枚入っているこのサラダは、エスニックな味わいながらもスパイスが強くなく、さっぱりとしていて本当に美味しかったです。

サウジアラビアと西陣織の出会い

市場調査

短期間の5日間でしたが、非常に充実した市場調査を行うことができました。

多くの生地専門店、ファッションデザイナー、インテリアデザイナー、現地の個人宅などを訪問し、サウジアラビア政府からご紹介いただいたり、日本から自分でアポを取ったり、現地で急遽訪問が決まったりと、多くの方々に出会いました。

リヤドの専門店街

リヤド市内で特に圧巻だったのは、「アバヤ専門店街」でした。日本でいう「呉服専門店街」がたくさん集まったようなモール街をイメージしてください。

サウジアラビアの女性たちは、長袖長裾の上着「アバヤ」を愛用しています。昔は黒一色だったようですが、今はカラフルで華やかなアバヤが多く、専門店が集まるモール街の規模には驚かされました。

その規模の大きなこと。男性の服が集まっている街もあったり、一瞬の滞在でしたが、サウジアラビアは専門店街が点在しているイメージでした。サンダルだけが集まった街とか、迫力がありました。

下記の動画は紳士物のスークにて撮影。

サウジアラビアのデザイン文化

サウジアラビアの人々の「デザイン」に対する熱い思いにも感動しました。

彼らは「温故知新」を大切にしながらデザインをしています。

私が抱いていたアラビアの幾何学的なデザインイメージとは少し異なり、新たな視点でデザインに触れることができました。

リヤドへの思いを西陣織に

そのリヤドでの思い出を、西陣織にデザインしました。こちらがそのデザイン「西陣織金襴 リヤドの思い出 Haze and Triangles design」です。

西陣織金襴 リヤドの思い出
西陣織金襴 リヤドの思い出

西陣織とシルクロードの関係

西陣織はデザイン、技術面からもシルクロードからの恩恵を多大に受けており、ムスリム世界に対する興味がますます深まりました。

サウジアラビアと西陣織の未来への展望

西陣織を通じてムスリム世界と繋がる機会を得られたことは、弊社にとって幸運でした。

弊社は職人の集団であり、現社長を含む歴代の社長は全員が織屋で生まれ育ちました。西陣織は私たちにとって、パンでもありバラでもあります。絹地を生み出す労働には喜びが伴っています。

これからも様々な融合を試み、美しい絹地を生み出していきます。サウジアラビア政府関係者様、サウジアラビアで出会った方々、アドバイザーとして同行してくださったパコロア小川陽子社長、通訳として大変お世話になった中東アソシエイツの片寄三記子氏、そして応援してくださっている皆様、本当にありがとうございました。

またサウジアラビアでお会いしましょう。

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