織屋の岡本織物です。今日もよろしゅう。
粟嶋堂宗徳寺というお寺がJR京都駅北口の堀川渡って西側方面にあります。
昔から「あわしまさん」と呼ばれて京の女性の信仰篤い「病気平癒、安産子授、良縁祈願」に強いお寺だそうです。
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東向きの門。
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当堂は、西山浄土宗に属する宗徳寺の一堂で、堂内に粟嶋明神を祀ることから粟嶋堂の名で知られている。
寺伝によれば、応永年間(1394~1428)に南慶和尚が紀伊国(和歌山県)淡嶋から粟嶋明神を勧請して上洛する際、当地辺りで急にご神体が重たくなったので、神意としてここに祀ったのが起こりといわれている。以来宗徳寺の鎮守社、粟嶋神社として祀られてきたが、明治時代の神仏分離により粟嶋堂と改められた。
粟嶋明神は、古来より婦人の守護神とされ、婦人病平癒や暗算祈願に御利益があるといわれ、当堂も女性の参拝者が絶えない。与謝蕪村も当堂を訪れ、娘の病気回復を祈願した。その時詠んだ句が境内の石碑に刻まれている。また、当堂北の庭内にある石灯籠は、応永二十八年(1421)の刻名のある弥陀板碑が用いられている。
と書いてあります。「その時詠んだ句が境内の石碑に刻まれている。」は↓ですね。
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「粟島へ はだしまいりや 春の雨」—与謝蕪村が娘の病気平癒を願いに来た時の句だということなので、願掛けのために「裸足で参る」だったの?
調べてみたらやはりそうですね。はだしまいり:強い祈願の気持ちを表すため、はだしで神仏に参拝すること。だそうです。goo辞書→跣参り
私には出来るかしら。
単なる「神頼み」だったら出来ないかもしれない。でも「絶対に」子供の病気が完治するなら跣参りくらい平気だと思います。・・・その場になってみないと解らないということですね。経験したくないものです。
女性の守り神。私も願をかけねば、なのです。
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あ、お地蔵様。
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なんだか変わった定紋が付いています。芭蕉ですね。芭蕉紋ですか。芭蕉って沖縄などの熱帯のイメージですが実は関西ではよく見かけます。
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この芭蕉紋にちなんで芭蕉がわさわさと生えているのかなあ。
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お大師さんってほんまに、スーパーカリスマですわ。色んな所にその足跡を残してはります。
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粟嶋堂宗徳寺では人形供養をしてくれます。
万物に魂が宿るというように、私たちは昔からモノにも心がある、命があると感じ、大切にしようという気持ちを持っていました。当寺では人形に対し、「これまでどうもありがとう」と感謝の気持ちをお伝えしてお供養しています。皆様も人形に心を寄せていただきお供養していただければ幸いです。—–人形供養
お人形さんって、大事なものだし、持っていた人の気持ちも入っていそうだし、大変ですよね。幸い私は子供の頃から人形やぬいぐるみの類には興味を持たずに来たのですが、自分の子供などは大事にしている人形があったりして子供が巣立ったらどうしたらいいんだ。と今から悩んだりしています。日本人形や西洋人形が大好きな人もいはりますからねえ。関節のある人形さんなんてリアルすぎて「自分と一緒に棺に入れて」と遺言でも書かないといてもたってもいられなくなりそう。そしてそういう人は沢山持ってるからえらいことになりそう・・・。勝手に心配してしまいました。
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御簾に金襴をみつけました。御簾の金襴は多いんですよね。表装布に分類されます。
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まあ、びんづるさんもやたら可愛いお帽子と前掛けをさせてもろうて、良かったなあ。自分の痛いところを撫でておきましょう。
十人十色といいますが神社仏閣もほんまに個性が色々あります。面白いなあ。