こんにちは。
西陣で金襴を織っています岡本織物でございます。
金襴を織って日々口に糊をしております。金襴とはなんぞや?
ざっくりと書けば主にお寺にいはるお坊さんのお袈裟や本堂や仏壇にかける飾り布等の神社仏閣の宝物、宝物を包んだり飾ったりする布地の事です。
その金襴地を沢山みている私ですが製品になったものを見たことがほとんど無いのです。なにせ、宝物として法要とかに使われる以外は桐箱にしまわれて大事にされているから・・・。中々見ることができません。
その金襴製品を見て見たい!と金襴を探して神社仏閣、お地蔵さんを拝見していますが、中々金襴がかかっているお地蔵さんには出会えません。
今日のお地蔵さんの場所は壬生の東土居ノ内町。御土居といえば思い出すお方は豊臣秀吉。太閤秀吉です。
今日のお地蔵さんはシンプルなお堂にいはります。
御土居は秀吉による京都改造事業の一つで聚楽第の建設、お寺の寺町への移設、天正の地割に並ぶ一大公共事業。その当時の建設技術の粋を集めた公共事業です。秀吉さんは建設事業が大好きです。というか建設なくして繁栄は無い時代だったのでしょう。
御土居は南北約8.5km、東西約3.5kmの縦長の形で洛中の境をはっきりと決めようとしたようです。御土居の中が洛中、御土居の外は洛外。万里の長城にはとても及びませんが戦国時代も近い時代にこのような大規模な公共事業をしてしまう豪快さに感動します。
祠の横には可愛らしい丸い石がありました。この石もどんな生き方をしてきているのでしょうか。
今日の西陣の織屋の賄いは、とんかつの卵とじと蛇腹きゅうり、ご飯は蕪菜とゴマで菜飯に。