皇室の名品―近代日本美術の粋in京都国立近代美術館

皇室の名品 ―近代日本美術の粋
皇室の名品 ―近代日本美術の粋

あけましておめでとうございます。1月6日、京都西陣織屋、岡本織物の仕事始めでございます。
今年も何卒よろしゅうお願いいたします。
皆様に楽しく充実した生活を、京都西陣の片隅から祈っています。

さて、仕事始めのブログは・・・正月休暇中にやっと行けた京都国立近代美術館の「皇室の名品」展について。
終了間際ぎりぎりの鑑賞になりました。

一言。素晴らしかった!

入場してすぐに「昭和20年5月の空襲により桜田濠沿いの現在憲政記念館がある場所にあった軍の参謀本部が爆撃されて炎上した際の火の粉によって焼失してしまった明治宮殿の一部分」を再現した空間があります。
迫力溢れるあの空間は素晴らしかったです。
空間の再現にも圧倒されましたが、そこに実際飾られていた作品が今回展示されていました。
海野勝珉((うんの しょうみん=1844~1915年)の水戸生まれの彫金家。)の蘭陵王(らんりょうおう)置物の迫力。

蘭陵王置物(らんりょうおうおきもの)
蘭陵王置物(らんりょうおうおきもの)

http://www.kunaicho.go.jp/culture/sannomaru/syuzou-19.html 宮内庁より

感動はこの画像では伝えられません。是非、実物をご覧ください。京都での展示は2014年1月13日(月・祝)までです。

川島織物の綴織物にも感動し涙しました。

綴、刺繍、彫金、陶磁、木彫、牙彫、七宝、多種多様な宝物が展示されていましたが、どれもこれもほんまに素晴らしい。

すごく残念なこととして、前期と後期に展示が分かれていて、入れ替えがあったようで、前期にも行けばよかった、と後悔しきりです。

私は西陣織金襴織物を生業としていますが、魂を削るかのような仕事達を観ることが出来、自分自身を振り返りながら拝見していました。

とても素晴らしい展覧会だったので日本各地を巡るのではないかと思うんですが・・・、京都以外の方、「皇室の名品」が展示された時には是非、行ってみて下さい。

関西の方、成人の日まで開催中ですので万難排して是非、ご覧になられることをお勧めします。

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