京都西陣金襴屋の岡本織物のブログを読んでくださる方々どうもありがとうございます。
Japanese tea ceremonyと呼ばれる茶道という文化が日本にはあります。
Japanese tea ceremonyはとても有名なもので、外国でも「侘び寂び」という言葉は広く知られていると思います。
私、お抹茶は好きですが、きちんとしたお茶席に行った事はありませんでした。
そんな私がお茶会に呼ばれました。
何を持って行ったらええのん?から始まって調べました。ふむふむ。
このような初心者セットがあるらしいです。
数奇屋袋に色々と小物を入れておくと便利だそうな。
何を入れるかといいますと、袱紗、扇子、菓子きり楊枝、懐紙、あたりですね。
懐紙を入れるようの懐紙挟みという小物もあるらしい。面白いなあ。
早速弊社の金襴地でお仕立てしてみました。数奇屋袋は折り紙のような面白いポーチです。
懐紙挟みと楊枝入れも作ってみました。マチ部分は正絹江州だるま糸で綴じてあります。
私はふだん男物の扇子を愛用しているのですが(大きいから扇ぎやすい)お茶用の扇子というものは5寸くらいのサイズだという事で、貸していただけるという話だったんですが、人のお借りして汚しても嫌やし、買いました。これからあっても困らないでしょう。
この扇子というものはとても面白い効果をもたらすものでした。
いわば、結界です。
人との間に結界、拝見するお道具との間に結界、とても面白い使いようだな、と初心者としては興味深く思っていました。
人と礼儀正しく親しくなるための茶道。一期一会。
そこに必要なのは適度な距離感。扇子で結界をはったらそれ以上近づけません。
気をつけていつも心に扇子を持つことにします。
鶴の柄の楊枝を購入したので(ほんまは黒文字が良いらしいのですが、何せ初心者でお手入れのことも考えてステンレスにする事にいたしました。
一緒に行ったお友達が詳しい方なので「あなたの後ろに付いていきます」宣言。とても頼りになりました。
お屋敷(京都の和洋折衷の町家でした)自体に興味津々、お道具類もとても面白いものが沢山あって、お茶もお料理もお菓子も美味しく、また気候もよろしく、綺麗なおべべを着た方も沢山いはって、いつもがちゃがちゃと日々過ごしているこの身に清清しい風を吹いてくれました。
初めてのお茶会はとても楽しく過ごせました。
数奇屋袋を持ってみました。
御仕立て承ります。