こんにちは。西陣の金襴織屋、岡本織物です。
追加編集させていただきます。2014年、3月21日、こちらの独楽つなぎ紋様が2014西陣織大博覧会-西陣織大会-」にて「京都市長賞」を頂きました。どうもありがとうございました。
https://okamotoorimono.com/weaving-factory/kyoutoshichoshou/
暑いですが皆様、お体お元気にお過ごしでしょうか。
うちは、金襴屋です。西陣で金襴といえば「宗教金襴」を指します。
神社仏閣に使う布の総称です。
身にまとう帯のように柄や糸に自由度は少ないですが、それでも色々な柄があります。
正倉院紋様を基本に時代を生き残ってきた紋様たちが金襴の中には沢山入っています。
柄=紋様を作ることは難しいです。
たぶん今までも星の数ほど紋様が生まれては消えていったのでしょう。そうして今生き残っている紋様というのはなんという力強さ。美しいです。
そのような紋様を普段何の気もなく色々な柄を着たり、被ったり、履いたり、持ったりしていますが・・・。
岡本織物の金襴は伝統柄を生かしながらもなんとか私好みのものを作ってみたい。という思いで始めています。
今回の紋様は伝統柄をチョイス。伝統柄はやっぱり沢山生まれてきた物の中を生き残ってきた物って歌でも本でも詩でも柄でも説得力があります。
この紋様は独楽を繋げたような柄なので独楽繋ぎ。
伝統を生き抜いてきた柄というのは美しいです。
安定しています。
・経糸:正絹、緯糸:正絹 ・紛金糸、紛金箔糸使用
布巾:約70センチ。両端に耳と呼ばれる無柄の部分が約8ミリづつあります。柄のある部分は約68センチ
こちらの金襴地はお買い求めの際気をつけていただくことが何点かあります。
1:本金箔、本金糸ではないのでゴム(「ゴム」ではなくて「硫黄成分」に弱いので身近な所では輪ゴムなどに硫黄が含まれているのゴムと書かせて頂きました。)と直接触れ合わないようにしてください。長時間触れると変色する可能性があります。
2:本金箔、本金糸ではないでの日光による退色があります。普通にお出かけに使うくらいなら大丈夫ですが、保管の際は暗い所での保管をお勧めします。
3:金箔、金糸の光りを綺麗に出す為にとても細い糸で押えてあります。摩擦に弱いのでお気をつけ下さい。
4:水にぬれてしまうと色移りする可能性があります。ぬれてしまった場合などは衣服への色移りなどにお気をつけ下さい。
この金襴で作ってみたものは・・・↓合成皮革と合わせてバッグを作ってみました。
↓裏地も正絹でハンドバッグを作っていただきました。