こんにちは。京都の伝統工芸、西陣織の金襴織屋、岡本織物です。土曜日です。
筆者は京都の西陣から出る事はほとんどありませんが時々仕事等で西陣から出る事があります。
今日は三宮の北野坂で見つけたお地蔵さん。住所は神戸市中央区北長狭通1丁目。
北野坂、面白いですね!もう少し行けば異人館等もあります。
その名も地蔵ビル。JR、阪急、地下鉄からもすぐそばです。
ビルの一角にお地蔵さんの祠の場所が作られています。
お名前は「北向地蔵尊」。
お地蔵さんの祠と神様のお社が2社。
さすが神戸。お地蔵さんの門にも異国めいた石像が立っています。朝鮮半島の香りがします。おべべの下の手は合わせてはるに違いありません。靴やズボンも大陸の香りがしますよね?博物学には詳しくないので確定した事はいえませんが・・・。貿易で財を成した方が朝鮮半島から連れてきたのかしら。それとも朝鮮半島の方が商売に来はる時にお守り代わりに持ってきはったのかしら?
中のお地蔵さんもちょっと個性的です。
こちらもあまり見かけないタイプですが、「瀬」「俗」という漢字が読み取れます。
彫が深いお地蔵さん。
こちらは随分と人間らしい。
下のお地蔵さんは「琵琶法師」の話を思い出してしまいました。
皆様個性的だわ。
八部 兎原 両郡界生田と書いてあるのでしょう。
東の芦屋から神戸の中央区の兎原郡(うはらぐん)と西の生田区から須磨区の八部郡の境。という標識ではないでしょうか。昔の道標ですね。三宮の駅から少し北西に行ったところ、このお地蔵さんのすぐ近くに生田神社がありますのでこの道標が「生田神社」の境内であると言う事を示したものでしょう。
昔の旅人はこの道標を見て色々と想像しながら旅をしたに違いありません。いまほど地図もない時代に想像力が頼りで楽しそうです。
門かわりの石像の上にお賽銭がありました。ええのかしら・・・。
北野坂は夜の街。お酒を飲むついでにお参りもしていってください。
今日の織屋の賄いはお豆ごはんと蒸しナスでした。しょうがと葱たっぷりの酢醤油で召し上がれ♡