こんにちは。
京都上京区で連日、金襴という織物に囲まれております岡本織物株式会社と申します。
お地蔵さんブログばかり書いておりますが、金襴織屋です。どうぞよろしくお願いいたします。
私は金襴織屋なのですが、うちの布地が実際にどのように使われているのか、実物をほとんど見たことがありません。仏具屋さんなどで販売しているのを見たことはございます。商品として販売しているものではなくて市井で実際に使われている物を見たいのです。
と、言う事で金襴を探し始めました。本来の用途、神社仏閣の荘厳としての金襴を探し、京都の街中に沢山いはるお地蔵さんに使われている金襴を探したい。
しかし、金襴地とはキラキラピカピカの仏事などの晴れの日用の布地ですのでお寺お邪魔しても中々掛かっておりません。お寺で使われいてる金襴地には「打敷」「戸帳」「幡」等がございます。
普段使いようの金襴地はたまに掛かっていますが、確立は半分位?
金襴を探している間にお地蔵さんや神社仏閣の面白さに目覚めました。「金襴を紹介するブログ」のはずが、「お地蔵さん紹介のブログ」の方がエントリー数が多くなってしまっています。それはそれでお地蔵さんファンが世の中に意外と多いことがわかったりして面白いものです。
今日の織屋のお地蔵さん見物は伏見区深草南明町(ふかくさなんめいちょう)のお地蔵さんです。
中々趣のある祠です。石の像ですがかなり磨耗しています。しかしうっすらとお二人の像が彫られているのが解ります。
祠の建築が中々本格的です。
このように京都市内だけでもお地蔵さんの多いこと。古い町に寄せてもらいますとお地蔵さんを見かけますが、それは流行り病、飢饉、戦乱等どうにもならなかった時代の民衆の祈りが込められているのだと思います。
どうぞ、京都観光にいらした時にお地蔵さんをお見かけいたしましたらお手を合わせて下さい。そしてお地蔵さんの意匠の面白さにも着目なさっていただけたら京都に住むものとして嬉しゅうございます。
今日の織屋の賄いは焼肉風味野菜炒めでございました。
野菜から水が出てしまいました・・・・。