こんにちは。岡本織物です。京都西陣で金襴織屋を細々としております。我が社は金襴屋なのでどのようなところで金襴が使われているのか知りたい!運がよければ我が社の金襴に出会えたら嬉しい!
と言う事で各地で金襴を探して歩いています。金襴は主に神社仏閣に使われている事が多いので自然と神社やお寺、京都に多いお地蔵さんに使われている金襴地を探してうろうろ。
このようにまとめています。我が社のインターネット販売用に織った金襴を使った小物などもご覧ください☆
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日の御紹介は丹後のお地蔵さん。丹後は美しい土地です。丹後は西陣に近いと言う地の利を生かしてちり緬が盛んに織られました。日本海に面しているので漁業も盛ん、美味しいお魚いいですね。浦島太郎伝説もあります。先日、「浦島太郎生誕の地」を拝見しました。びっくりしましたよ。伝説かと思っていたら生誕地が確定されていたとは・・・。
今日のお地蔵さんは「愛護会」という扁額が印象深い3体のお地蔵さん。かわいい☆なんの愛護会なんでしょうか。
上のお地蔵さんの左隣に沢山のお地蔵さん達。みんなニコニコさんです。
更に更に、大きなお地蔵さん。あかちゃんを抱いてはります。子安観音?でも観音様だったら立ち姿のはずです。坐像で剃髪すから、「如来様」なはず。子抱き如来?
建物の隙間にも沢山のお地蔵さん。宅地造成などで出てきたり昔のお地蔵さんを集めたのでしょうね。
「大乗妙典一字一石塔」と書いてあります。一体何かしら?一字一石とは、大乗妙典(大乗妙典とは法華経の経文の事)を一字づつ小石に書き写したものの事です。それをこの塔の下に埋めて、上に建てた供養塔が「大乗妙典一字一石塔」。と言う事で、この石碑の下には人々の願いが詰まった「石に書いたお経」が埋められているはずです。すごいですね。なんでもおろそかにはできません。敬虔な気持ちになります。
人々の信心というのはすごいです。私は「家」としては臨済宗信者なのですが、基本「八百万の神」を信じています。私の目に入る全てのものには神が宿っていると考えています。が、「一字一石」を奉納するほどの根性はありません。みんなが幸せに過ごせますよう法華経の一部を少々。法華経は色々な宗派に通じるお経です。私の聞いた事のある法華経は「方便品第二」
法華経方便品第二 爾時世尊 従三昧 安詳而起 告舎利弗 諸仏智慧 甚深無量 其智慧門 難解難入 一切声聞・・・続く。
お経はリズム感があって中々良いものです。意味も面白いですしね。