こんにちは。岡本織物です。
9月4日。西ローマ帝国が滅亡した日だそうですよ。なんだか「歴史」すぎて実感は全くありませんがそこにあらゆる種類のドラマがあったんでしょうね。私もがんばって「塩野七生」を読もうと思います。ローマ人、ギリシャ人は名前がそっくりで苦手なんですが・・・。平家物語もほぼ読めないんです。
我が社は金襴織屋なのですが、金襴は一体どういうところに使われているのか?という興味からお寺やお坊さんを探しています。金襴はお寺の宝物になるものなので普段は中々使われていません。ああ、金襴織屋の紺屋の白袴です。うちの社内以外で金襴を見ることは適わないのだろうか・・・。しかし、社内には仕立てられた金襴製品はあんまり無いのです。布の状態ばかり。仕立てられたものを見たい!
そうだ!お地蔵さんのおべべとして金襴が使われている事があるじゃないか!
ということで私のお地蔵さんウォッチングが始まりました。
始めてみますとお地蔵さんの個性豊かな事。
京都市内には、道のいたるところにお地蔵さんがいはります。町内町内で可愛がられているお地蔵さんがたくさんいはるのです。素晴らしい事ですね。
そのようなお地蔵さんを可能な限り訪ね歩き、私のブログにまとめてあります。
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日は烏丸通、丸太町の北西方面。椹木町通烏丸西入養安町のお地蔵さんです。烏丸から西に入った所の路地の角です。京都らしい路地の角です。
すぐそばに京都市内では割と有名なお蕎麦屋さんがあります。竹邑庵太郎敦盛という店名です。中々がんこそうなお蕎麦屋さんでした。(15年位前の感想)茹でてから更にせいろで蒸してある温かいそばが看板メニューです。変わってますね。
蕎麦といえば私の母親の打つ蕎麦が美味しいんだよなあ。
さてさて、お地蔵さん。コンクリート打ちっぱなし?の祠。関西で コンクリート打ちっぱなしと言えば安藤忠雄さんですね。先日寄せてもらった大山崎山荘美術館の地中館「地中の宝石箱」が素晴らしい建物でした。
おっと、今はお地蔵さんの祠のお話ですね。
お地蔵さんの周りって防火水槽とか消火器とか非常事態に必要なものがたくさん集まりますね。
祠のやねにも非常事態に強いおまじない「水」の屋号。これは山間部に今も残る茅葺き民家の入母屋造に「水」と書いた家が今でも残っています。屋根の上側の三角の破風板に火事にならないように「水」の字が切り抜かれている事が多いのです。おまじない。
中のお地蔵さんはつぶらな瞳に朱色地の小花紋様の金襴を身につけてはりました。