日本産紫根で染めた絹糸で西陣織を織る 糸を染めているシーン

サントリー響21年×インテリア茶箱クラブ|張地に日本産紫根染めの西陣織

四代にわたり神社仏閣へ金襴を納めてきた織元・岡本織物(西陣岡本)が、本企画にあわせて張地として製織・納品しました。
インテリア茶箱クラブさまからのオーダーで、響の世界観に合わせた紫として、日本産紫根から色素を抽出し、糸を染め、布地を織りました。

日本橋三越本店のショップニュースで告知されている「サントリー 響21年 × インテリア茶箱クラブ」の特別企画。
本企画は「インテリア茶箱クラブ × サントリー」によるもの。当社(岡本織物)は張地として西陣織を納品しました。


今回、張地として選定された当社の「西陣織金襴 羽重ね紋様」。
日本産紫根から色素を抽出し、絹糸を染め、織り上げる。この企画のために誂えた特別な金襴です。

紫根染め紫の絹糸を使用した西陣織金襴羽重ね紋様
西陣織金襴 羽重ね紋様

企画情報(ショップニュースより)

  • 三越伊勢丹の特別企画:サントリー 響21年 × インテリア茶箱(抽選受注)
  • 抽選リンク公開:2026年2月18日(水)10:00(ショップニュースにて)
  • 数量:限定6セット
  • 条件:三越伊勢丹 MIカード会員さま限定
  • 実物展示:日本橋三越本店 本館5階 スペース♯5
    • 「Heritage Reimagined – 伝統を未来へ -」
    • 2026年2月25日(水)〜3月3日(火)
  • 公式ショップニュース:日本橋三越本店 ショップニュース掲載ページ

インテリア茶箱と西陣織

インテリア茶箱クラブさまとは、これまで様々な特注の西陣織で取り組みを重ねてきました。

Disney × インテリア茶箱 × 西陣織「Disney Library in Nishijin Chabako」
Disney × インテリア茶箱 × 西陣織
Disney Library in Nishijin Chabako
大倉陶園 × インテリア茶箱 × 西陣織「うまくゆく茶箱」
大倉陶園 × インテリア茶箱 × 西陣織
うまくゆく茶箱
インテリア茶箱 青海波唐花紋様
インテリア茶箱
青海波唐花紋様

張地というのは、インテリア茶箱にとって「外側の顔」です。手触り、光の返り、色彩。
インテリア茶箱は、生活の中で「眺める」だけでなく、「触れられて時間を重ねる」もの。だからこそ、布地はとても大事です。

日本産紫根から、紫を出す。糸から染める

今回の「羽重ね紋様」は、紫根(日本ムラサキ)から色素を抽出し、糸を染め、その糸で織り上げています。色素の抽出は当社で行っています。日本産紫根は希少なため、抽出工程には細心の注意を要します。

日本産紫根で染めた絹糸で西陣織を織る
抽出前の日本産紫根
日本産紫根で染めた絹糸で西陣織を織る
抽出中の日本産紫根

草木染の紫は、ただ濃くすれば美しくなる色ではありません。
赤みに流れやすい。くすみやすい。乾いた瞬間に沈むこともある。
だから、染液に浸けては引き上げ、絞り、また浸ける。回数を重ね、ようやく「澄んだ深み」が立ち上がってきます。

日本産紫根で染めた絹糸で西陣織を織る 糸を染めているシーン
日本産紫根の染液に未染の絹糸を浸けた瞬間
寺井染工にて

西陣織は、織りだけで完結しません。
色が決まり、糸を染め、金銀糸と合わせ、織りの密度を決める。
工程の積み重ねでやっと「布地としての完成」に到達できます。

「一点のための製織」|布地が「場」に合わせて変わる

当社は、四代にわたり西陣で金襴を織り続けてきました。
布地の用途がはっきりしているとき、蓄積した経験が仕事に生きます。

今回のように、作品の前提(サイズ・存在感・周囲の素材・置かれる空間)が提示されると、布地の設計は具体的になります。
どの糸で、どの金で、どの密度で、どの重なりで。お客様は何を欲しいと思っているのか。具体的に考えることができます。
当社は「西陣織を織る」だけではなく、「使われる場」に合わせたオーダーメイドの布地を織る仕事をしています。

展示で実物をご覧になれる方へ

もし展示会場でサントリー響21年×インテリア茶箱クラブ×西陣織の「日本産紫根染め 羽重ね紋様の茶箱」をご覧になれる方は、ぜひ布地の近くで、光の角度を変えて見てください。
正面の華やかさだけでなく、少し斜めから見たときに出る影、絹の艶。
絹糸を使った西陣織の見どころは、そこにあります。

最後に|私たちが納めたのは「張地」という役割の布地です

もう一度だけ、立ち位置を明確にして締めます。
本企画はインテリア茶箱クラブとサントリーによるもの。当社は、インテリア茶箱に用いられる張地として、西陣織を納めました。

布地は、主役の座に立たなくても、場の空気を変えます。
触れられる工芸として、静かに機能する布地であれば、それで十分です。


西陣織・金襴の製織にご興味があれば、ぜひ下記の記事もご覧ください。

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