こんにちは。年の瀬も迫ってきましたね。
12月27日。金曜日。そろそろ仕事納めの人も多いことでしょう。皆様一年間御疲れ様でした。そして年末年始もお仕事の方、ありがとうございます。皆様のお陰でお正月を楽しく過ごせます。
京都西陣の西陣にある金襴織屋、岡本織物の仕事納めは29日です。okamotoorimono.comの受付は28日までとさせていただきます。
さっさと仕事を納めてお正月準備をしなければ!なのです。
そんな今日もお地蔵さんウォッチング!
今日は京都上京区、縦の「猪熊通り」を丸太町を上った所に鎮座していたお地蔵さんです。
ん?以前何かあったのでしょうか?と勘繰りたくなるくらいの柵っぷり。祠の屋根を御覧下さい。あのちょっとふっくらした屋根。神明造りに近いと思うんですが・・・。堅魚木(かつおぎ)は無いですね。
寒い時期なのでお花も行き活きです。
こういうお賽銭箱ってどこから取り出すのでしょうか。今度はもっとじっくり観察してみます。
おべべは金襴でした。
蓮の唐花。「蓮唐花」です。箔一丁の生地もすっきりして良いものですね。
ここで猪熊通り(いのくまどおり)の由来を一つ。南北に通る道で、堀川通りの西側、大宮通の東側を通ります。平安京では猪隈小路と呼ばれました。この通りに住んでいた平安時代末期の関白、近衛基実(このえもとざね)が「猪隈殿」と呼ばれていたのでそのように呼ばれる道になったようです。実際、1991年度の発掘調査において平安時代前期にはまだこの道が築造されていなかったという結果が出ています。(しかし、何故にそんな事が解るのでしょうか。以前「平安京 左京北辺三坊六町 内膳町」の発掘調査の結果見学を観にいった時にも不思議に思いました。たくましい想像力が必要ですね。)
今は北区の御薗橋西詰から南区の十条通まで通っています。それから更に南へと延長して久世橋通の一筋南まで伸びます。途中上御霊前通付近で堀川通と合流・分岐して、今出川通から元誓願寺通、竹屋町通から押小路通、花屋町通から七条通で中断するようです。ややこしや・・・。
南の方は通った事がありませんが、北側は細い道で交通量が少なくてお散歩するにはもってこいの道です。
ちなみにこのお地蔵さんからちょっと西へ行くと「佐々木酒造」があります。佐々木蔵之介さんのご実家としても有名ですが、洛中唯一の酒蔵さんです。ここらへんは太閤秀吉の聚楽第の南側でよい水が出るらしいです。
こちらは以前「西陣金襴青年会」で西陣金襴で封をしていただいた「特別純米酒 西陣」です。日本酒好きには嬉しいものです。
さ、我が社も今年のお仕事はあとちょっと。がんばります!!