こんにちは。京都西陣で金襴を織り続けて100年以上、飽きもせずに金襴織屋をやっています、岡本織物です。
今日はクリスマスイブ!そんなクリスマスイブにぴったりのお地蔵さん?いやいや、大黒さんのご紹介。
京都は上京区に大黒屋町という地域があります。そこに鎮座まします大黒様。
丸いお屋根が可愛いです。
白木の三方がお供えされています。
こちらで祀られているのは大黒天。大黒天とは・・・ヒンドゥー教からやってきた異国の神様。マハーカーラという神様が日本にいらっしゃって大黒天となりました。マハーカーラさんとはこのような神様です。シヴァ神の化身のようです。黒いですね。
大黒屋町の大黒天様は三方がお供えされていることから「神道」ではないかと推測されます。ということでこちらの大黒天様は大国主命の神道と密教の仏として暮らしていたマハーカーラが合体して出来た神道の神様で七福神の一柱として今は世の中に福を授けるお仕事をしてはります。まさにクリスマスイブにぴったりです。大黒天のもっている大きな袋は「因幡の白兎で有名な、いけずな上の兄達(八十神)の荷物を持たされてしまった時に荷物を入れていた袋」なんですが・・・。
サンタクロースが日本に定着するまでは「神々の宝が入った袋」を背負った大黒天がサンタのかわりだったのじゃないかと思います。
幕には大国さんの神器「打ち出の小槌」これで、ぶんぶん福を打ち出しましょう。ちなみに、槌(つち)と言うのは、物を打ち付けたり、潰したりする工具の総称で「金槌」はわれら一般庶民にも馴染み深い物です。私は金槌や木槌が好き。なんで好きなんやろ。子供の頃から色んな物を打ち付けていました。
大黒屋町の大黒さんは上の写真です。福福したお顔。
我が家にも大黒さんが打ち出の小槌を持って毎日やってきて、一年に一度サンタクロースがやってくるように京都の片隅で祈っています。