こんにちは。
5月22日。ご・が・つ!!ここ2,3日やたらとじめじめして寒い京都より金襴屋の岡本織物ブログをお届けいたします。
我が社は金襴織屋なのですが、金襴は一体どういうところに使われているのか?という興味から金襴が多く使われているだろうと思われるお寺やお坊さんを探しています。しかし金襴はお寺の宝物になるものなので普段は中々使われていません。ああ、金襴織屋の紺屋の白袴です。うちの社内以外で金襴を見ることは適わないのだろうか・・・。しかし、社内には仕立てられた金襴製品はあんまり無いのです。布の状態ばかり。仕立てられたものを見たい!
そうだ!お地蔵さんのおべべとして金襴が使われている事があるじゃないか!
ということで私のお地蔵さんウォッチングが始まりました。
始めてみますとお地蔵さんの個性豊かな事。
京都市内には、道のいたるところにお地蔵さんがいはります。町内町内で可愛がられているお地蔵さんがたくさんいはるのです。素晴らしい事ですね。
そのようなお地蔵さんを可能な限り訪ね歩き、私のブログにまとめてあります。
よろしかったらご覧ください。https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日は四条通より一本南「綾小路通」、烏丸通より2.3本東の東洞院あたりにあったお地蔵さん。近代的な祠です。
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あ、真綿をかぶってはる!
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真綿をかぶるといえば・・・。新宿二丁目の子育て老婆尊がほっこりとかぶってはりました。真綿って見た目も柔らこうていいですよね。ほこほこ☆です。綿に色がついた真綿でくるんであるというのもええなあ。綺麗です。
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あ、新築祝い時のお写真です。昭和54年1月21日だそうです。
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「出世地蔵大菩薩」出世という言葉の意味ですが、俗世間の煩悩から解き放たれて、悟りを得ることという仏教用語の「出世間」という言葉が二文字に略されたものです。「出家」の行為を「出世」と呼ぶこともあるそうです。今現代に使われる「出世」という言葉のなんて俗的な・・・。本当は崇高な意味なんですね。煩悩から解き放たれたいものです。しかし、煩悩があるからこそ、人は前に進むのではないでしょうか。
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お地蔵さんが大事にされている光景というのはいいです。心落ち着きます。金襴はありませんでしたが、ほっこりと真綿をかぶってはったお地蔵さんがいたので私の心もほこほこいたしました。