こんにちは。岡本織物です。
我が社は金襴織屋なのですが、金襴は一体どういうところに使われているのか?という興味からお寺やお坊さんを探しています。金襴はお寺の宝物になるものなので普段は中々使われていません。ああ、金襴織屋の紺屋の白袴です。うちの社内以外で金襴を見ることは適わないのだろうか・・・。しかし、社内には仕立てられた金襴製品はあんまり無いのです。布の状態ばかり。仕立てられたものを見たい!
そうだ!お地蔵さんのおべべとして金襴が使われている事があるじゃないか!
ということで私のお地蔵さんウォッチングが始まりました。
始めてみますとお地蔵さんの個性豊かな事。
京都市内には、道のいたるところにお地蔵さんがいはります。町内町内で可愛がられているお地蔵さんがたくさんいはるのです。素晴らしい事ですね。
そのようなお地蔵さんを可能な限り訪ね歩き、私のブログにまとめてあります。
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日は仁王門通という強そうな通名のお地蔵さん。東山通りの西側ですが、ここらへんはお寺が沢山あります。鴨川の東側、お寺が沢山集まっているんです。寺町通もお寺が沢山ありますが、寺町よりも沢山ある印象です。仁王門通という名前は沿道にあるお寺、頂妙寺さんの仁王門から「仁王門通り」と呼ばれているそうです。1708年の宝永の大火の後の御所拡張によりお寺や町の移転により、鴨川の東にある仁王門通を中心に南北の通が開かれました。その時にお寺が移転されたのかしら。
東山の各種本山にも近いですし、便利でもあったのでしょうね。お寺の間を縫うように民家も沢山あります。お地蔵さんもそんな一角に。
格子戸の向こうにお地蔵さん。
覗いてみましょう。赤いおべべを着たお地蔵さんです。お帽子もかぶってかわいらしおす。
町々により色々なお地蔵さんを見て回っています。かわいいの、かっこよいの、不思議なの色々なお地蔵さんがいはりますが、みんな、時代を重ねた人々の重いが詰まっているようです。若いころには気がつかなかったそんな思いをかすかに感じられるようになり、年を経るっていいな、と思います。