室町通上御霊下ル お地蔵さん~西陣織屋が金襴を探して

こんにちは。
京都西陣金襴屋の岡本織物のブログを読んでくださる方々どうもありがとうございます。

週末は湿度が低めで過ごしやすかったのですが、昨日、今日とものすごい湿度に覆われている京都よりお届けいたします。湿度に負けずがんばりましょう。

実は私、紺屋の白袴と申しますが、自分の所で金襴を織りながらも金襴を実地で使っている場面をあまり見たことがありません。
金襴と言うのは「金襴緞子の帯」等と申しますが西陣で金襴と言えば、金襴=宗教金襴と言われていて、主に神社仏閣用の布として使われています。
神社仏閣用の布と言えば仏壇用の打敷や、お坊さんのお袈裟などを指します。

と、言うことは自分の所の仕事を見るには神社やお寺に行けば見られるのでしょうか?
じゃあ、見にいこう!
とお寺を回ったりしています。

京都では神社仏閣のほかに金襴がありそうな所がありました。

それは・・・、お地蔵さん。
京都の街中にはお地蔵さんが沢山あります。
古くからあるお家の奥庭、各町内でお祀りされている道沿いにあるお地蔵さん。
奥庭のお地蔵さんは見る事は叶いませんが、道沿いのお地蔵さんは見ることが可能です。

と言うことで、私は金襴を探して神社仏閣お地蔵さんを探して彷徨っています。
もちろん金襴を見つけたら嬉しい!
うちの仕事は見つけたことないのですが(うちの仕事は主にお寺などの宝物になって桐箱に仕舞われてしまうことが多いので日のあたる所でふきさらされていることはあまりありません)私は金襴を探して歩いています。

今日は室町通上御霊下ルの御地蔵さんで金襴を発見しました。

「仁丹」の看板が素敵。

室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん

朱の小柄菊紋様。金襴地というより人形地かしら。

朱の小菊散しはかわいいですね。

室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん

どのようなお地蔵さんがいはるのかしら。

まあ、可愛い♡↓お地蔵さんの石の屋根部分。

室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん
室町通上御霊下ル お地蔵さん

なんて色鮮やかなお地蔵さんなのかしら。そして穏やかなお顔ですね。

こう、お地蔵さんの金襴を見つけてもとても嬉しいのですがこのような素敵なお地蔵さんに出会えた時にはとても嬉しいです。

良い物を拝見できました。ありがとうございます。

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