伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵~西陣の金襴織屋の金襴探し

こんにちは。12月第4週目突入です。

今日、雨の京都よりお届けいたします金襴織屋のお地蔵さん見物は伏見区深草大門町のぬりこべ地蔵さんです。
「ぬ・り・こ・べ」って非常になんともいえない感触の言葉。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

ぬりこべ地蔵と、ど~んと石碑。

あまり写らない様にはしたのですが墓所の一角に鎮座まします。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

「ぬりこべ」という名の由来は、元々近くにある摂取院という浄土宗のお寺にこちらのお地蔵さんがいはったそうなのです。摂取院さんでは土で塗り込められたお堂の中に安置されていたそうで、「塗り壁地蔵」がいつのまにか「ぬりこべ地蔵」になったという説があります。

ぬりこべ=塗りこめるという言葉から「病気を封じると」意味に転じて病気や痛み止めの御利益があるとも言われています。特に「歯の痛み」には強いようで「歯痛封じ」として江戸時代には信仰されていたそう。現在も参拝者が耐えないそうです。・・・歯医者に行ったほうが良いのではと現代っ子は思いますが。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

歯痛平癒を祈るハガキが全国から寄せられるそうです。写真には撮らなかったのですが小屋の出入り口に「郵便物はこの隙間からお入れ下さい」というような張り紙が貼ってありました。何かな?と思っていたのですが、そのような切実な葉書が届いていたとは・・・。

完治の際にはお礼に塗り箸を奉納するそうです。虫歯予防デーである6月4日には地元の深草稲荷保勝会が中心になって「歯供養」を営んでいるそうです。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

「歯供養」の当日には上の画像の「身代わり石」なでながら、「歯が痛くなりませんように」と、祈願するそうです。こまめに歯医者にいきましょう。供養に訪れた方には、法要の後に歯ブラシが配布されるそうです。

小さなお堂にまつられた高さ1メートル程の大きさのお地蔵様。金襴地のおべべと帽子を被ってはります。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

この紋様はよう見ます。赤地の菊桐唐草。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

「ぬりこべ地蔵」と書いた石碑の後ろ側は深草稲荷保勝会の名前が彫られています。

 伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵
伏見区深草大門町 ぬりこべ地蔵

今日の織屋の賄いは、さわらの煮つけでした。ごんぼさんとダイコンさんも一緒に。その他漬物達。

さわらの煮つけ
さわらの煮つけ

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