今日のgoogle top。https://www.google.co.jp/ コペルニクス誕生540年。
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今日のブログはえべっさん。
「えべっさん」なんとも変な名前です。
関西でえべっさんといえば「恵比寿様」を祀る神社で毎年1月9日~11日に行われるお祭り。9日が「宵戎(よいえびす)」、10日が「十日戎(とおかえびす)」、11日が「残り福(のこりふく)」という名称で呼ばれます。えびす神社は、「えびす(七福神の一人)」、「蛭子(ヒルコ)」、「事代主(ことしろぬし)」を祭神とする神社です。
い:「えびす」は七福神の一人で、右手に釣竿、左手に鯛を持ってにこにこしてはる海の神様です。しかし古来より外来の神様とされていて東北からの大和ではない他民族(えぞ・えみし)などのこともえびすと呼ぶ事もあったそうです。えびすは敵でもあったけれど外国からの宝を持ち込む福の神でもあったのかもしれません。「戎」や「夷」とも書きます。
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エビスといわれたら私の脳裏に浮かぶのはこちらの神様。ビールはエビス!標準のエビスビールロゴには背に背負う魚籠に魚は入っていないのですがこちらは魚籠にも脇にも鯛を抱え縁起がいい!そしてエビスさんの定紋は「蔓三つ柏」
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エビスビールの定紋との違いは蔓がないところです。あと、丸も。
なぜ柏の葉なんでしょうか。柏は元々神様の前、神前に捧げるものへの皿として使われる事が多かったので神聖なものではあるのですが。
ろ:「蛭子(ヒルコ)」は日本の国作り神話、古事記によるとイザナギ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)が国産みの際に間違いを起こしてしまったのです。そうして二人の間に最初に、初めて生まれた子供が足も手も無い不具のヒルコでした。何を間違えたかというと女神であるイザナミ(伊耶那美命)からイザナギ(伊耶那岐命)に声をかけた事。可哀想にヒルコは葦の舟に入れられオノゴロ島から流されてしまいます。次に生まれたアハシマとともに、イザナギ・イザナミの子の数には入れられていません。可哀想に・・・。
は:「事代主(ことしろぬし)」は大国主とカムヤタテヒメの間に生まれた子。大国主は「因幡の白ウサギ」で兄さん達に苛め抜かれている皇子様ですが、とてももてたのか沢山の彼女との間に子供が沢山いはります。名前の「コトシロ」は「言を知る」という事で、託宣を司る神様。
私が「ゑべっさん 十日ゑびす」に向いましたのは1月11日金曜日です。今日は2月19日。一ヶ月以上前の話ですが、どうぞ来年の参考にしてください。
南座は前進座の初春公演をしてはりました。今年の演目は「雪祭五人三番叟」の舞踏と山本周五郎原作『赤ひげ診療譚』を舞台化した「赤ひげ」。南座いいんです。小ぶりで良く声が聴こえて。
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南座のすぐ東の「縄手通り」を南に下がります。
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四条通にずら~と提灯が掲げてあったのは「八坂神社の蛭子祭」です。蛭子さんは可哀想なお子。生まれてすぐに流されてしまいます。だけどどこかに辿り着いて、なんとか不自由ながらも生きながらえて蛭子信仰を築くんだから努力の人です。
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私が目指すのは八坂神社ではなくて「京都ゑびす神社」です。私が子供の頃の「あいうえお表」には「ゑ」の字が入っていました。「わ・ゐ・ゑ・を・ん」。しかし今のあいうえお表には入っていません。キーボードの「w」「e」で「ゑ」が出てきますよ。ゐは「w」「i」です。
沿道には残り福なので人も少なく、でも店は出ているという一番いい状態です。「だるま屋さん」だるま・・・久しぶりに見ました。
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これはお馴染み。漬物&乾物屋さん。
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えべっさんなんかの福の神グッズ。心なしか夜店も渋いです。
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どんぐり飴!これ、なめたら口の上のところが痛くなりませんか?
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1月だというのにカレンダー屋さん。
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お名前くじ。
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これは本格的な下駄屋さん。自前のお店の前で夜店を出してはりました。ぽっくりが可愛いです。
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ここらで、寒いので熱燗買って。
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またまたワンカップの熱燗で土手焼きでも。
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やっと入り口に着きました。ここまできたら沢山の人が並んでいて中に入るのにもちゃんと並んで順番を待たないといけません。日本でよかった。ちゃんと皆礼儀正しく並んでるし。
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鳥居にきらりと光る波の紋に三つ柏。さすが海の神。ゑびすさんです。
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出てきました。笠!熊手!これに縁起物を沢山つけてもらって一年間商売繁盛の神様にお商売を守ってもらうのです。
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白熱灯にこの朱がいいんですよね~。ここらへんまでくると「しょ~うば~い は~んじょ~う ささもってこい」の声(スピーカーから)が聞こえて来ます。
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さすが高島屋。
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この本堂入り口屋根の下が面白い建築様式です。うねうねと波を思い出させるような。
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ふう。やっとここまできました。お賽銭供えて、お祈りです。
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福笹をかわはった人は「残り福」にて舞妓さんにお餅を頂けます。後ろには笹に祈祷する巫女さん。
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ちゃんと雅楽部隊がいはります。
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こちらも福娘達が商売繁盛中。えべっさんの懐には「商売繁盛」を祈る人たちからの清らかマネーが流れ込んでえべっさんも大いに商売繁盛。
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本堂南側の板壁をばしばしと叩きながら帰路です。
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ちょっと寂しげにお馬さんの神さんもいはりました。「馬神」様。
さ、金襴を探す余裕はありませんでした。人に踏まれそうになる子供を助け、人の頭ばかり見て、なんとか神社から出てきました。金襴ぽい物といえば、舞妓さんの帯ですかね。金襴ではないでしょうが、西陣織だと思います。祇園の舞妓さんですから。
以前、川島織物の重役だった人のお葬式に行った時は・・・、ずら~~~~~っと芸舞妓さんからのお花に参列。ものすごい迫力でした。なので京都の舞妓さんの帯は西陣織なはずでございます。
遠くからでしたが良い物をみました。