西陣織 金襴の最終工程である糊を張る加工。これは、反物の整理加工、風合いの維持などに必要な加工で「張り屋」という専門の職人がいます。

西陣岡本の西陣織が織り上がるまで~LONG ver

西陣織が織り上がるまで|岡本織物株式会社のものづくりの現場

当社・岡本織物株式会社(西陣岡本)の西陣織 絹織物が完成するまでには、実に多くの職人の手と専門技術が関わっています。
図案制作、糸づくり、染色、整経、紋紙、引箔、そして手機(てばた)による織りまで、西陣織ならではの分業制によって、一反の布が丁寧に生み出されています。

この動画では、私たち岡本織物のものづくりの現場を通して、西陣織がどのような工程を経て織り上がるのかを、できるだけわかりやすくお伝えしています。一つひとつの工程に、職人の経験・勘・誇りが込められています。

Movie of Nishijin Okamoto Gold & Silk Fabric ~LONG ver~

工程ごとの詳細解説|西陣織は“分業制”で完成します

西陣織は、織屋の工房だけで完結する織物ではありません。
糸・染め・箔・織りなど、専門分野を担う職人が連携して、ようやく一反の布が完成します。
以下では、動画の流れに沿って工程ごとの詳細ページへご案内します。
気になる工程からご覧ください。


1. 図案・意匠(デザイン)

西陣織は、紋意匠(布地のデザインと織物の設計)が品質と表現力を左右します。
紋様の意味、用途(神社仏閣/インテリア/アート)に合わせた設計思想などを、織物に盛り込みます。

2. 糸づくり・準備(素材)

絹糸の選定や撚糸、用途に合わせた糸の撚糸は、織り上がりの風合い・耐久性に直結します。西陣織に使われる糸についてを、関連ページからご覧ください。

3. 染色(先染め/後染め)

西陣織は先染めを基本とし、絹糸の色数や微妙な階調表現を糸の段階で作り込みます。
これが先染めを代表とする西陣織と後染め等の代表である友禅などとの違いです。下記のリンクから染職人のインタビューをご覧いただけます。

4. 整経・製織準備

経糸を正確に揃え、織機へかけるまでの準備工程は、織りの安定性を支える要です。
糸本数が多い西陣織ほど、整経の精度が品質に直結します。

5. 紋意匠設計

紋意匠図やそのデザインを織るための紋紙(もんがみ)やジャカードの仕組みは、西陣織の紋様表現を可能にする技術基盤です。以下のページで当社・西陣岡本で紋意匠を担っている職人のインタビューをご覧いただけます。

6. 引箔(西陣の加飾技術)

西陣岡本が得意とする引箔は、箔の繊細な表情と奥行きを織でレイヤー表現できる技術です。引箔・金襴・加飾表現を知りたい方は、下記ページもあわせてご覧ください。

7. 織り(手機/力織機)

織りの工程では、糸の張力、湿度、織機の癖など、細かな調整が仕上がりを左右します。
職人の判断が品質を支える理由は、職人インタビューも含めて関連ページで紹介しています。

8. 仕上げ・検品・製品化

織り上がった後も、仕上げ・検品・用途に合わせた加工を経て、製品として完成します。
西陣織が「布としての完成度」を高めるための最後の工程です。下記では最終工程である「張り」の職人インタビューをご覧いただけます。


この動画に登場しない職人たちもいます

映像に登場していない職人も数多くいます。西陣織は決して一人では完成しません。
糸を作る人、染める人、箔を作る人、織る人、多くの職人の手を経て、ようやく一枚の西陣織が皆さまのもとへ届きます。

お手元にある西陣織製品の向こう側に、京都・西陣の町で黙々と仕事に向き合う職人たちの姿を思い浮かべていただけましたら幸いです。

西陣織の伝統と、未来へつなぐものづくり

西陣織は織物産地になってから千年以上の歴史を持つ京都の伝統工芸です。

その中で私たち岡本織物は、1909年創業以来、絹織物・引箔・金襴などの西陣織を手掛けてきました。伝統技術を守るだけでなく、現代の空間やデザインに調和する西陣織を追求し続けています。

この動画が、西陣織の奥深さや、職人の仕事の尊さを知るきっかけとなり、皆さまにとって西陣織がより身近な存在になれば幸いです。最後までご覧ください。

お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

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