おはようございます。
京都西陣金襴屋の岡本織物のブログを読んでくださる方々どうもありがとうございます。
ところで台風が来ると聞いて警戒していましたが、どうなったのでしょうか?
今朝の京都はしとしと降ったりどしゃ~っと降ったり、表情に変化をつけながらの雨が続いています。
さてさて、何度も何度も書いていますが、生き残ってきた文様というのは安定しています。
「組紐文様」この文様はケルト文様を参考にしました。ケルトの人々は中央アジアから馬車でヨーロッパに移動してきた人たちです。すごく広い範囲に散らばっていったはずなのですが、今「ケルト」と聞くとイギリス北部を思い浮かべてしまいます。決してケルト人達が集まって一つの民族意識があったとはないらしいです。
私がケルトで思い出すのはなぜか「平賀=キートン・太一」です。かっこいいです。彼が「ケルトの渦巻き紋様」の陶器片を持っているシーンがあったのよね。
考古学研究に夢を持ちスポーツ万能で、頭も賢くお金持ちの家の息子なのに親のお金に頼ることは無く、正義感に篤く動物にも好かれると言う稀有な人です。ちょっと気が弱いのです。というか相手のことを考えすぎちゃう人なんだと思います。
とても面白いので、お勧めです。
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文様には人々の思いが込められていることが多いと思います。
特に昔から続く伝統文様には生活への感謝、祈り、望み、が。
今回の金襴には渦巻き文様と組紐を組み合わせてみました。
ケルトの渦巻き文様は、ケルト人たちは魂の再生と不滅を信じていたようです。
輪廻転生。
大きな丸の中に小さな丸で渦巻き。
これはケルト人たちの輪廻転生の思いや、自分達の暮らす自然界への畏怖の気持ちが表されているのではないでしょうか。
組紐の文様は、その頃は自然の驚異と同居しなければいけない時代だったろうし(今は少しはましですが、去年の3月には自然への畏怖の気持ちが多くなりました)そのような超自然的な力への畏怖や畏敬の念を表現されているらしいです。
・経糸:正絹、緯糸:正絹 ・紛金糸、紛金箔糸使用
布巾:約70センチ。両端に耳と呼ばれる無柄の部分が約8ミリづつあります。柄のある部分は約68センチ
こちらの金襴地はお買い求めの際気をつけていただくことが何点かあります。
1:本金箔、本金糸ではないのでゴム(「ゴム」ではなくて「硫黄成分」に弱いので身近な所では輪ゴムなどに硫黄が含まれているのゴムと書かせて頂きました。)と直接触れ合わないようにしてください。長時間触れると変色する可能性があります。
2:本金箔、本金糸ではないでの日光による退色があります。普通にお出かけに使うくらいなら大丈夫ですが、保管の際は暗い所での保管をお勧めします。
3:金箔、金糸の光りを綺麗に出す為にとても細い糸で押えてあります。摩擦に弱いのでお気をつけ下さい。
4:水にぬれてしまうと色移りする可能性があります。ぬれてしまった場合などは衣服への色移りなどにお気をつけ下さい。
何か祈りを込めた小物でも作ってみませんか?
ポーチを作ってみました。
「ファーと西陣金襴ケルト模様 PS VITA用 本体保護ポーチ 」を作ってみました。
金襴はフェイクファーとも合いますね。