こんにちは。
12月6日土曜日でございます。約240年ちょい前の1768年に「ブリタニカ百科事典」の初版が発行されたんですって。すごいですね。ブリタニカって240年も歴史があるんだ!ブリタニカ・オンライン・ジャパンなどでオンラインの百科事典を引けるらしいのですが、wikipedia様がすごすぎるからなあ。でも子供のPC用に買ってもいいかもしれません。
そんな事をつらつらと考えている西陣の織屋の岡本織物、今日のブログは「金襴探し」。金襴屋ですから、金襴で出来た小物とか打敷とか袈裟とか市井で使われている金襴地を写真上でコレクションしていますが、中々無いんですよね。さすが西陣で賑わった町、京都各所のお地蔵さんでは金襴が使われている事が多々あります。
今日もそんなお地蔵さんを見つけたご報告です。
場所は大和大路を五条通という東西に走る大きな道を下ったところ。五条通は堀川五条より東は国道1号で、烏丸五条より西は国道9号になるというダブルで国道になっちゃう京都市内にしては太い道。「え?不思議!堀川と烏丸の間は?」と思ったら「烏丸から堀川の間は国道1号と国道9号の重複」だそうです。
しかし、このお地蔵さんの近所は「そんな大きな道は一体どこに?」と思う位の細い路地が連なる静かな住宅街です。
町家の軒下にお地蔵さんがいはりました。レンガの土台がいい感じ。中にはノーメークのお地蔵さんが5~6体以上はいはると思います。中々の賑わいです。
白地、赤地、朱地の色とりどりの人形生地のような金襴地のおべべがかかっていますね。
↑土台の部分にめり込んでいる古い石柱。「大日如来」。梵名ではマハー・ヴァイローチャナ。大日如来をご本尊としているのはカリスマ空海が開いた真言宗。しかしこのお地蔵さんが真言宗なのかといえば、そうではないでしょう。密教を基礎とする真言宗では大日如来は「宇宙の中心」となっています。京都市内のお地蔵さんで「大日如来」を掲げたお地蔵さんを見かけるのですが、その「大日如来は」どういう大日如来さんなのでしょうか。以前も考えたのですが(読み返してみたら「大日如来」ではなく「如来」と「菩薩」について考えているだけでした)、大日如来さんのスケールが大きすぎて私のような凡者には頭がこんがらがりがりです。
とにかく、日本では大日如来は「宇宙の中心」として、天照大神としても信仰されたり神仏習合という素晴らしい解釈をする事が可能な日本人は、色々と都合のよい考え方を出来るんだな~とまた感心しています。
京都市内には、道のいたるところにお地蔵さんがいはります。ここら辺のような古い道には沢山いはります。そのようなお地蔵さんを可能な限り訪ね歩き、私のブログにまとめてあります。
どうぞ、ご覧になってみてください。
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日の織屋の賄いはきのこたっぷり煮込みハンバ一グ。ちょっとしょっぱかったかもしれまへん。我ながら大胆な盛り付けです。