西陣金襴展~道具と技~ 2014
こんにちは。
明日8月29日金曜日から京都岡崎のみやこメッセの「京都伝統産業ふれあい館ギャラリー」にて「西陣金襴展~道具と技~」が開催されます。
「織物」って「布」の事だとは思うだろうけれど実際、どういう布なのかあまり解らないと思います。
私(このブログを書いている弊社デザイナー)は西陣織の職に付く前から長いこと「糸偏」全般に興味がありました。
糸紡ぎ、織物、編み物、組み物、縮絨等色々な経験があります。それら作ったものを発表したこともあるのですが、ご覧になりに来た方と話していると「織物」「編み物」「絡め物」の区別がつかない方が沢山いらっしゃいます。西陣の織屋に来てからも「この布の編み方は?」等と質問されることも多々あります。普通、「好きな布」「嫌いな布」があってもそれに従事していない限り作る方法までは中々想像しないだろうし、それは当たり前のことだと思います。
織屋家業の者たちも西陣の織物「金襴」を知ってもらうためにも「一般の方々がもう少し解りやすくて、親しみやすい西陣織の展示ができないものか」と頭をひねりました。西陣金襴青年会が夜な夜な集まって計画したものが明日からみやこメッセにて展示されます。
西陣金襴展~道具と技~ 2014
開催期間:2014年 8月29日(金) ~ 9月28日(日) 午前9時から午後5時
場所:みやこメッセ 地下一階 京都伝統産業ふれあい館ギャラリー
昔から続く伝統工芸。続くといえども常に改善されてバージョンアップされ続けてきました。不易流行はまさに西陣の事を指していると思います。
伝統は守りながら革新していくもの。その中で使われてきた「道具」と、展示には非常に向かない「技」の一部をなるべく解りやすく展示することに心を砕きました。
ミニチュアの織り機等も展示されます。ちゃんと織れるように改良しました。元西陣小学校に展示されていたミニチュア織機。織り機も喜んでいることと思います。
8/29(金) ~ 9/28(日)ですので、是非ご覧下さい。
私の中で目玉なのがこちらの↑ブライス人形。西陣仲間でも一番の器用でマメな職人が趣味と実益を兼ねて作ってくれました。かわいい♡
彼のブログのご紹介。趣味の域Ⅱ
西陣織(にしじんおり)とは、京都の先染め織物をまとめた呼び名である。
西陣とは、応仁の乱時に西軍(山名宗全側)が本陣を置いたことにちなむ京都の地名。 行政区域は特別にはないが、この織物に携る業者がいる地区は、京都市街の北西部、おおよそ、上京区、北区の、南は今出川通、北は北大路通、東は堀川通、西は千本通に囲まれたあたりに多い。応仁の乱を期に大きく発展したが、応仁の乱より昔の、5世紀末からこの伝統が伝えられている。 また、「西陣」と「西陣織」は「西陣織工業組合」の登録商標。
手順・紋織
1:織ることに決まった図案を方眼紙に写し取り配色を決めて「紋意匠図」を作る。
2:使用する糸を選び終わったら紋意匠図をコンピューターに入力。かつては人間が厚紙に糸の位置を指定する穴を開けていた。
3:必要な糸をそろえたら「整経」といって縦糸を織機にかけるために整え、横糸を通す杼が通るための「綜絖」(そうこう)の準備をする。
4:「製織」織機で織物を織る。~wikipediaより