こんにちは。
京都は桜も葉桜になりつつあり、一度もお花見に行っていないので寂しい気分になっています。そして昨日から花冷えで非常に寒く感じております。
寒いの苦手です。
おおきに。京都西陣に居を構える金襴織屋の岡本織物です。
金襴と言う「金糸・金箔糸」を多用した豪華絢爛な織物を日々織っています。
主に、神社仏閣の荘厳に関するものを織っているのですが、自分達の布が製品になって使われている所をあまり見たことがありません。もちろん布地は毎日見ているんですけど。
いったい金襴はどのようなところで使われているのか?という疑問を抱いて、金襴を探してさまよっています。京都に沢山あるお地蔵さんにはおべべやミニ戸帳として使われています。
そしてもちろんお寺には沢山あるはず(しかし金襴はお寺の宝物の為、法要など重要な時にしか使われてない事が多い・・・)
普段着の金襴で結構。色々と探してみましょう。
というテーマでブログ日々書いています。
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今回は期待せずに歩いていたときに金襴を発見しました。ぶらぶら散歩していると・・・「ん?あのきらきらの布は・・・」と近づくと金襴でした。こんな所に金襴が!東堀川通りにある石屋さん。芳村石材店「石茂」さん。石屋さんっていったん製作した石彫に風情を出すために雨ざらしにしたりしてはりますよね。そのように玄関前においてあった狛犬さんに金襴のおべべが掛かっていました。
↑ん?こんなところに金襴が?
おお。すごく強そうなのに、首から可愛らしい前掛けを掛けてはるなんてなんて可愛らしいんでしょう。
金襴的には「菊に秋草亀甲紋」というところでしょうか。
京都は桜が絶賛満開中。こちらの石屋さんの前を流れている「堀川」沿いは桜の名所でもあり、今出川から御池どおりまでぶらぶらと花を見ながら散歩というのも素敵です。堀川の遊歩道を通ったら車の心配もありませんし、堀川のせせらぎと共に気持ちよく散歩できることと思います。その際は、こちらのかわいらしい石屋さんの前の金襴前掛け狛犬さんを見た後、石を一つお土産にどうぞ。