西陣 岡本のブログ

四条京極の染殿院 ~西陣織の金襴織屋が金襴をさがして

四条京極の染殿院

京都西陣で西陣織を織る、金襴屋の西陣岡本のブログを読んでくださる方々どうもありがとうございます。

修学旅行生が沢山ひしめき合うイメージの新京極。
私も高校生の時に修学旅行で奈良・京都に来て新京極で買い物をしました。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

そんな新京極通りをぶらぶら下がっていくと西側に↑こんなちいさな門があります。

染殿院です。

染殿院は808年に空海が入唐帰朝の後ここに留まり十住心論を清書した事から十住心院と呼ばれました。
古くから釈迦院、敬禮寺、または清和院釈迦堂等、色々な呼び名で呼ばれてきたようです。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

本尊は地蔵菩薩にして高さ2メートルあまりの木彫りの立像にて秘仏。
ちなみに上のびんずるさんのような木彫り仏は本尊ではありません。

文徳天皇(850-858在位)の后、藤原明子さんは染殿皇后と呼ばれ、この地蔵尊に祈願して皇子を無事に生むことが出来ました。
後の清和天皇さんです。

このことより染殿地蔵尊と呼ばれるようになりました。
昔のお産は大変だったんでしょう。
今でももちろん大変です。
これだけ医療が発達していても出産事故は耐えません。
産む時だけではなくて、妊娠期間中も絶えず色々なハプニングもありますし、神や仏にしか頼れなかった昔の女性はさぞかし大変だった事だろうと思います。ほんにほんに。

村上天皇(946-967在位)の第三皇子一品式部卿久賀為平親王は、四条中川のあたり(中川は御所より今の寺町通りに流れていた川)に家を造り住まわれました。

染殿地蔵堂も自然とこの土地に含まれ御願寺となってこの皇子を染殿親王と呼びならわしました。

六十六代一条院の頃の永延元年(987)に東大寺の沙門「奝然(ちょうねん)」が入宋帰朝し、赤栴檀(せんだん)の釈迦像を持ち帰り、嵯峨野の清涼寺に安置されたが「奝然」はまた自ら御丈三尺余りの釈迦像一幅を作り当院に奉納(金蓮寺霊宝庫に現存)
これより世に四条京極の釈迦堂と呼ばれました。

栴檀の釈迦像ですか。今でもいい香りがするのかしら。
栴檀は双葉より芳(かんば)し」 
南方熊楠が好きだった花です。亡くなる時も幻影を見ていたという話を読みました。

室町時代はどの寺社にも属していなかったのに足利義満が嘉慶2年12月22日に金蓮寺に寄進した為本末転倒して金蓮寺の塔頭になったという歴史もあり。

夢窓国師が苔寺の庭作りに没頭した時、この地蔵尊が一旅僧となって国師を助けたと言い伝えがあります。
夢窓国師が(苔寺)を作り、泉などの水を引き築山を作ろうとしたときに石が大きくて少しも動かなかったのですが一人のお坊さんが現れてたった一人で自由に大石を動かし夢想国師の思うとおりに庭を造ってくれました。それで大喜びして何か御礼をしようと思い考えるとその僧は袈裟を持たないというのが解ったので、袈裟を寄進しようと自ら着ていた袈裟を贈りました。
その僧は袈裟を着て錫上を地に立てたまま消えうせたのです。
後日夢想国師が四条の近辺に托鉢をしにいき京極の染殿地蔵堂に詣で扉を開けて拝むと先日謎のお坊さんに贈ったはずの袈裟が地蔵菩薩の肩に掛かり手に錫上がなかったので「これは先日の僧だ!」と言うことで国師は感激して涙が止まらなかったそうです。

今の染殿院は、元治元年に京都御所以南が大火に見舞われた(通称ドンド焼け)その時に建てられた假堂なのです。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

小さなお寺なんです。

こんな小さなお寺だけれど歴史が古いということは数々の言い伝えや人々の思いが重なってるんですね。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

可愛いお地蔵様達。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

前述した「文徳天皇(850-858在位)の后、藤原明子さんは染殿皇后と呼ばれ、この地蔵尊に祈願して皇子を無事に生むことが出来た。」という事で安産守護の信仰を集めている

現在も、安産祈願の腹帯が授けて頂けます。
私も子供が出来た時に婦人科の先生に「四条京極に行って犬の日に腹帯をもらってきたらええ」と言われました。
その時は何のことか解らず行きませんでした。
「犬の日?」「腹帯?」「そして四条京極の何処?」解らないことだらけ。

「染殿院」という名称から染色業関係者の信仰も得ているそうです。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

いついっても誰も居ませんがちゃんと寄進がされているので立ち寄る人も多いのでしょう。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

そして神社仏閣巡りのテーマである西陣織の金襴見物。

金襴の座布団を見つけました。紺地の十六菊。

四条京極の染殿院

四条京極の染殿院

京極から西に入るととても静かで不思議な雰囲気なのですが南へ抜けるとあっというまに四条です。
そして南の出口は焼き栗屋さん。ここの甘栗はとても美味しいです。
甘栗の林万昌堂

四条京極の染殿院でお参りをしてお土産は焼き栗というのも楽しいですね。

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