こんにちは。岡本織物です。
我が社は金襴織屋なのですが、金襴は一体どういうところに使われているのか?という興味からお寺やお坊さんを探しています。
そうだ!お地蔵さんのおべべとして金襴が使われている事があるじゃない!ということで私のお地蔵さんウォッチングが始まりました。
始めてみますとお地蔵さんの個性豊かな事。
京都市内には、道のいたるところにお地蔵さんがいはります。町内町内で可愛がられているお地蔵さんがたくさんいはるのです。素晴らしい事ですね。
そのようなお地蔵さんを可能な限り訪ね歩き、私のブログにまとめてあります。
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日ご紹介するのは「東山区三条通大橋東三町目のお地蔵さん」です。
千鳥酢って御存知ですか?メイドイン京都の有名なお酢です。
京都では友禅で「色留め」として「酢」が使われた為、酢の醸造が盛んになったそうです。その後明治になり科学染料の台頭で酢の活躍が減り酢の醸造も減っていきます。でもこちらの千鳥酢を作ってはる「村山造酢株式会社」さんは元から食用酢を作ってはったので今でも生き残ってはります。生き残る経過って色々ですね。まさに運命☆
村山造酢さんのそばを通るとぷ~~んと酢の香り。いいですね。酵母の香り。私は酵母ファンなので通ると嬉しくなります。その村山造酢さんのちょっと南側に鎮座ましますお地蔵さんと神様のご紹介。
あら☆お地蔵さんと神さんとお隣同士。
北側に蔵が見えます。
お地蔵さんはスタンダード。
なんだかちょっと憂い顔のお地蔵さんです。悩みがあるのか、人の悩みに頭を悩ませているのか・・・。
神様は神様で割りと潔いしつらえです。榎木大明神&地蔵弁才天と書いてあります。榎木大明神は・・・「プリンセス・トヨトミ」でロケに使われたらしいです。「プリンセス・トヨトミ」・・・。映画は見てないのですが小説は・・・かなり奇想天外でした。御祓い筋と長堀通りの角にある榎木大明神。ご神樹は槐木(えんじゅ)榎木じゃないようです。ご神体は白蛇。植樹したのは楠木正成公であると伝えられているスーパー槐木(えんじゅ)が歴史を重ねて立っているそうです。
その「榎木大明神」と関係があるのか無いのか・・・全くわかりませんがとにかく提灯には「榎木大明神」と書いてあります。
下の像も中立性がありながらなんともいえない色気を持っている像です。弁天にしては「大きな勺」を持ってはるし。体の様子は男性。お地蔵さんのように左手に「宝珠」を持ってはります。まさに「地蔵弁財天」。
こういうお地蔵さんのいわれ等も「突撃!御近所さん」で聞いてきたら非常におもしろいのでしょうが、何せ、現代人・・・。中々時間がございません・・・。