衣棚丸太町上るのお地蔵様です。
衣棚通りという通り名。
変わってますね。京都の通り名は。
南北の通りです。北は賀茂川右岸の加茂街道から南は六角通まであります。
途中の紫明通りから南の玄武公園横までと、一条通から上長者町通りの間で分断されています。
一条通以北では何箇所かで東西方向にずれています。
そんな細い通りです。
ずれているから車も通りづらいので、私は自転車でよく通ります。
何故、衣棚?
江戸時代には室町通のように多くの呉服店があったようです。それでこの名前が付いたと。
え?という事はこの通り名は新しいんですね。
今は呉服関係のお店は少ないです。
やはり室町に集中しています。
そんな通りを通っていたときに見つけたお地蔵様。
京都に住んでいると「道のお地蔵様」がやたらと多いので気をつけてみてないと風景のようになじんでしまって気がつかない事が多いです。
写真をクリックしていただけると大きくなります。
コインパーキングの前に。
たぶんここには長いいわゆる「うなぎの寝床」という町家があってそこの人がお世話をしていたのでしょう。
が、バブルのはじけた後に、更地になり、しかしバブルもはじけて売るに売れず、コインパーキングになって新しい持ち主を待っている、という感じでしょうか。←勝手に想像。これ以上に家族の行く末まで想像中。どこに引越さはったんやろなあ。
しかし、お地蔵さんだけは残ってしまった。
この場合はこのお地蔵さんの土地はどのような登記になってるんでしょうね。うん。お地蔵さんの地所はいったい誰の物なんでしょうか。善意の塊のような気がします・・・。そしてかつ、だいたいのお地蔵さんはその家の人よりも昔からそこにいはっただろうから誰も何も言えないんだろうな。家の敷地に居はったら嬉しいけれど大変ですもの。
さ、近寄って中を拝見。
むっちゃ、金ぴか~!
後光もカーーーッと射しています。
「このお地蔵さん、すんごいなぁ!ぴっかぴかやなあ」と喜ぶ子供。
是非通りかかったときにはちょいと覗いて上げてくださいませ。
皆が喜ぶとお地蔵様もよろこばはるはずです。