こんにちは。京都西陣の金襴織屋、岡本織物です。
毎日毎日金襴が織りあがって来て金襴に囲まれて仕事をしています。しかし悲しいかな織屋なので製品になったものをあまり見たことがありません。織られた物は仕立てられてそのまま神社仏閣に納められる事が多数です。
うちの布ってどんな所で使われているんやろ?そんな疑問から金襴を探す旅に・・・というのは極端ですが、金襴を探しています。
我が社の金襴は神社仏閣の荘厳に使われたり、お袈裟になったりします。という事で見にいくべき場所はお寺。しかし、金襴の荘厳はそのお寺の「宝物」ですので滅多に掛かっていません。特にうちとこの金襴は桐箱に納められてしまっている率が高いのでよほどの仏事でないと見られない。ということは仏事には一般人が堂々と入っていける機会も少なく、中々我が社の金襴を見ることは叶わないわけです。OMG!
そうだ!京都に沢山いはるお地蔵様に金襴のおべべがかかってる!
ということでお地蔵さんウォッチも始めました。
するとお地蔵さんの個性豊かっぷりに、私、射抜かれましてん。
今日のお地蔵さんは室町通り椹木町通り(さわらぎちょうどおり)の角にあるお地蔵さん。シンプルなたたずまいです。
あら。中はなんだか賑やかな感じです。造花やけれど色とりどりで可愛いですね。
お地蔵さんは「石」状態です。昔はもっとはっきりしてはったんでしょうか。
金襴は掛かっていませんでしたが可愛い染物が掛かっていました。一瞬御雛様に見えますが扇でしょうね。銀がかかってかわいらしさを添えています。
しかし・・・金襴はみつからへんな~。
ミニ知識
椹木町通(さわらぎちょうどおり)は、京都市の東西の通りの一つで丸太町通の一筋北。烏丸通から西へ千本通まで。全区間中央線のない狭い通りである。
もともとは寺町通まで通じていたが、宝永5年に発生した宝永の大火により、現在の寺院および町家と御所の拡張が行われ閉塞することになった。