日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつ寺、南禅寺。日本最初の勅願禅寺(時の天皇・上皇の発願により、国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと)であり、京都五山(南禅寺、天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺、鎌倉五山(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺)の一番上におかれる別格扱いの寺院で、三門が有名です。石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両・・・」という有名な名科白を廻す「楼門五三桐」という歌舞伎の演目が有名。でもほんまはこの三門が建つ前に石川五右衛門は亡くなってはるんですけどね。
秋のよい日に紅葉を拝見しに行って参りました。
美しいですね。南禅寺初め京都の東山は美しい紅葉を観る事が出来ます。で・も、紅葉を観にいくということは人波を観にいくことと同義語ですから。お気をつけ遊ばせ。
すごい人やけど、紅葉綺麗やわ~と喜んでいますと南禅寺帰雲院付近でお地蔵さんを発見しました。
「地蔵願王尊」と石碑が建っています。南無をつけて「南無地蔵願王尊(なむじぞうがんのうそん)」にすると地蔵菩薩をたたえる真言になるそうです。
菅笠をかぶって可愛らしいお姿。
私はこれだけでは年代などの推測は出来ませんが、いつくらいからいはるんでしょうね。少なくともお顔は磨耗してはります。しかし、法衣は残ってはるなあ。
ん?ひょっとしたら・・・赤いおべべの下のおべべは亀甲地紋の金襴地なのかもしれません。あまりにも褪色しすぎてて写真では判別不可能です。実際は意見しているときは綿地だと思っていたのですがなんやら化繊の金襴ぽいような・・・。
今日の織屋の賄いは金目鯛の開き。蕉のスープ。その他諸々でした。