こんにちは。
京都西陣金襴屋の岡本織物のブログを読んでくださる方々どうもありがとうございます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
初夏です。うちの鉢植えの枇杷の実がついに完熟しました。春にさくらんぼは鳥に食べられてしまいましたが、枇杷はアルミ箔で包んで防御したので鳥に取られませんでした。嬉しい♡家族で食べました。4人家族で収穫した実は9個・・・。
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今日のブログは京都でも有名な観光地。清水です。音羽の滝の下で行水したいです。暑いですね。
清水にある寶徳寺。
寶徳寺は浄土宗西山深草派の寺院で山号は霊光山。
清水寺の賑やかな参道の清水坂にあるお寺で私を含め人がひっきりなしに通ります。お店もいろいろあって楽しいです。私は祇園を通って円山公園を抜けてくるのが好きです。
寶徳寺は桃山時代の1598年(慶長3年)に成就院9代の玉圓上人が建立されました。
本尊は阿弥陀如来です。聖徳太子が42歳のときに厄除け守護の本尊仏として刻んだと言われる霊像で奈良時代608年(推古天皇16年)作といわれています。
聖徳太子が、宮中で大乗仏教の経典の一つ「無量寿経(スカーヴァティーヴューハ)」という、訳したら「極楽の荘厳」という教典を説いたときに、お経の中に「神力大光を演べて、普く無際の土を照らし、三苦の闇を消除して、広く諸の厄難を救い玉う」と書いてあり、これを深く信じ、厄除け守護の本尊仏としてこの阿弥陀如来像を刻んだとされています。
残念ながら阿弥陀如来像を拝見することは出来ませんでした。
しかし、このお寺が建てられたのは1598年、阿弥陀如来像が刻まれたのは608年。約1000年近く阿弥陀如来様がどちらにいはったのか気になる所です。
西陣織と思われる金襴地は紺地の十六菊の戸帳に朱地の御簾がついています。
こういう単純な十六菊もすごく良いですね。単純な十六菊の周りに複雑な合い紋が菊を浮き上がらせているかのようです。
ああ、ぼけてしまった・・・。
メインの仏壇の回りはこちらの歴代和尚さんなどが入られてそうです。
清水寺の存在感がすごすぎてくすみがちな周りのお寺ですが、「聖徳太子の刻んだ阿弥陀如来」と言う素晴らしいものもあります。
清水詣での際には道中もお楽しみください。