宮尾登美子の「松風の家」という小説をご存知ですか?
後之伴家という茶道の家元の一族の苦労の話です。
宮尾登美子の小説は運命に翻弄されながら強く生きる女性が多く登場します。
自分の人生に翻弄されているように見えますが、なんとかそれを変えようととても静かに抵抗している様子が好ましいです。
これは彼女の満州引き上げと言う経験が大きそうだと私は思っています。
その「松風の家」に出てきた「後之伴家と表之伴家」の間に象徴的にそびえたつイチョウの樹。
それがこの樹です。
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これが本に出てくるイチョウの樹です。
京都にきてこの樹を見たとき、感動しました。
「ほんまにあるやん~~。」
いわずもがなですが、「後之伴家と表之伴家」のモデルは「裏千家と表千家」です。
銀杏の樹がある辺りが、裏千家と表千家の境界線なんですね。
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こちらは裏千家北西側のお寺、「本法寺」さん。
中々立派な門で「あら、仁王様みたいな彫像がある。見ていきましょ」と思ったら雨がぽつぽつ・・・。
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延命地蔵尊です。延命地蔵尊の御真言を唱えましょう。
「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」
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さ、本題の西陣織の織屋が金襴を探します。お地蔵様、少々失礼いたします。
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まあ、半眼通り越してつぶってはります。 お顔の周りに後光が。
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かわいらしいお顔にぴったり。
朱の・・・枠つなぎ蜀甲唐花とでも言いましょうか。
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かわいらしい石ちゃんもあります。 これは道祖神なのかもしれません。
西陣織の金襴織屋の金襴探しは表千家さんと裏千家さん近くのお地蔵様で見つけた金襴でした。