皆様11月13日いかがお過ごしでしょうか。京都西陣金襴屋の岡本織物でございます。
今日の「金襴を探して」は灯台下暗しの場所にありました。
うちにいはりました。お地蔵さんと呼ばれていますが大日如来様です。
昔はもう少し広い所にいはったそうなのですが、西陣織を織るための織工場(おりこうば)の拡張でどんどん狭くなり・・・。そっと我が社の繁栄を祈ってくれています。
門口あがって、店を通って、台所を抜けて、中庭抜けて、工場を抜けてず~~っと行くと、ここにお地蔵さん。
地蔵堂に掛かってる掛布は、正真正銘、西陣織。弊社の金襴地。私の手縫い、本金金襴です。
家内安全、商売繁盛を祈りましょう。
この祠にいはるお地蔵さんはお地蔵さんなのだろうか・・・?
昔から疑問なのですがよくわかりません。
祠に入ってあらへんこちらは・・・、
豊王大明神かと思いましたが、調べてみたら「豊玉大明神」なのかもしれません
豊玉だとすると「豊玉姫」という信仰が九州にあるようです。
山幸彦(やまさちひこ)と海幸彦(うみさちひこ)神話に登場する女神様で海の神様わたつみの神(綿津見神(海若))の娘さん。
山幸彦と結婚し鵜茅不合葺命(ウガヤフキアエズ)を生まはりました。
母の妹で、育ての親でもある玉依姫と結婚し、末子の若御毛沼命(わかみけぬ)が、神倭伊波礼琵古命(かむやまといはれびこ)となり後の神武天皇となる。
そのような「豊玉姫」信仰が西陣の奥の祠に・・・?
「豊王」で調べてもわかりません。やはりこの道祖神かと思う神様は豊玉姫さまなのかもしれません。
商売の家ですので単純に稲荷信仰での「豊」「玉」なのかもしれないし。
よく解らないけれど、この家を守ってきてくれはったし大事にして行きたいと思っています。