金襴織屋の岡本織物、金襴織屋で働いてから「金襴」という布の存在を知ったのですが(西陣織は有名。そして「金襴緞子の~」という歌では言葉は知っていましたが、しかと見たことはありませんでした。)基本、弊社の金襴は宗教金襴と言われる部類なので宗教関係の所に多く存在する布です。職場では山ほど金襴地を見て居ますが最終形態の「商品」はあまり見た事がありません。「こんなに山ほど毎日織っているのにどこで使われているんだろう?」という興味から探し始めた市井の金襴ですが、中々見つかりません。
見つからないので、ふ、と目を留めたお地蔵さん。
私の中のお地蔵さんは「笠子地蔵」でしたが京都のお地蔵さんはそのイメージをひっくり返すものでした。
昔からの友人知人で「岡本織物が「地蔵」についてレポートを書くなんて・・・」と思っていはる方もいはるでしょうが、「マニアの域には達する事はないだろうがお地蔵さん面白い・・・」と私、思っています。
これで時代背景、民衆心理、その素材、建築様式等も絡めてレポートできたら良いのですが、こんな短いブログを書くのにもそこそこの時間がかかっているのでそこまで掘り下げるのは中々難しい・・・と自分の力量の無さに残念に思っています。
そんなこんなで京都市内だけではなく、出かけた先でも「金襴」や宗教関係を見物しています。
今日は神戸市北区の有馬町。有馬って、神戸市内なんですよ。「大原って京都市内なんだ~」と思う驚きと一緒。
まず、祠を発見。これは・・・どう見ても「神道」のお社ですね。
このお社のすぐ右側に網の張られた井戸のようなものがあります。これが「妬(うわなり)泉源」なのでしょう。
謂れがちょっと怖いですよ。まず「妬」と言う字について。
コトバンクさんによると、「妬」とは音読みでは「ト」、訓読みでは「ねたむ」「やく」「そねむ」と読みます。嫉妬という熟語があるようにやきもちをやく。ねたむ。という意味。「うわなり」とは書いていません。
こちらの「妬(うわなり)泉源」にある伝説が「夫の愛人を殺して自分も温泉に身を沈めた。その後、美しく化粧をした女性がその温泉の傍に立つとそのお湯が嫉妬をして100度近くの高温の温泉が噴出すようになったそう。・・・私も傍に立ちましたが無反応だったのは私が色気なしのすっぴんだったからに違いありません。あかんな。嫉妬されるくらい身奇麗にしないと。
こちらの泉源は有馬で有名な「金色の湯=金泉」泉質は塩化物強塩高温泉・含鉄ナトリウム。有馬の湯で顔を洗うとしょっぱいのです。
元々、湯の量は少なめの間欠泉、昭和30年代に湧出した以来現在は枯泉のようです。
有馬はほんまに温泉だらけ。これからしばらく有馬町内の神社仏閣、お地蔵さんのレポートが続きます。宜しゅうお願いいたします。
以下は私の仕事のご紹介。西陣の金襴織屋、「金襴の輝きで生活を彩りたい」という思いで色々作っております。どうぞご覧ください。
テーブルランナーを飾り台などに掛けていただき生活に輝き☆を
素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。
今日の賄いは、肉じゃがならぬ肉ごんぼさん。朝から仕込めなかった上に気がついたら11時33分になっていて、かなり焦りました。ごんぼとニンジンさんがかなり歯ごたえありまくりでございました。