こんにちは。西陣の金襴織屋、岡本織物です。
京都の紅葉は残念ながらいまいちな2015年秋を迎えております。今朝はかなり寒くなっております。今から寒くなっても紅葉はあかんかなあ。
弊社は神社仏閣の荘厳の仕事をしております。金襴という金が良く映える布地を織って100年以上。しかし、織屋ですから自分のところの最終形態をあまり見たことがないのです。と言う事で、市井の金襴を探してあちらへいったりこちらへ行ったり。そのうち、金襴が無くても神社仏閣の面白さに神社仏閣についての記録のブログが多くなってしまっています。
今日の金襴織屋の神社見物は東京は赤坂の氷川神社。
東京都港区赤坂六丁目にある氷川神社は赤坂氷川神社と呼ばれています。お近くの白金にも氷川神社があるんです。
東京十社の一つで祭神は
- 素盞鳴尊(すさのおのみこと):天照皇大神の弟神で、とても暴れん坊でしたがヤマタノオロチを退治した事などで有名
- 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと):素盞鳴尊と結ばれる。
- 大己貴命 (おおなむぢのみこと):「大国主命」大国さん。
の三柱。
米軍ハウスの変わった建物のすぐお近く。こちらは氷川坂方面からの入り口から入ったところです。東側の一の鳥居が見えます。
山道を参りますと立派な狛犬がいはりました。胸を張って「阿さん」です。
下の画像は「吽さん」・・・。ん?桜の樹がおでこに直撃しています。
ちょ、ちょ・・気になってUPにとりました。うわ~。吽さん、結構修行中な雰囲気ですね。まるで歯をかみ締めているかのようです。
更に山道を進みますと階段です。赤坂は坂が多い。
朱の橋もあります。昔は何かがあったのかしら。
苗村翁頌徳碑。苗村翁さんとは「苗村又右衛門」という方で明治、大正の氏子総代で区会議員、府会議員も勤めた方だそう。江戸から明治にかけて神社などは苦労したと思いますが氷川神社もさにあらず、その再興に尽力された方の碑だそうです。
氷川神社は天暦5年(951年)に蓮林僧正(近江国出身)が霊夢を見て、現在の赤坂四丁目のあたりに奉斎したと伝えられる神社です。
階段の下にいはります狛犬さんたち。
こちらは階段を上がったところの狛犬さんたち。
この狛犬さんたちは勇敢な感じですね。
氷川神社の境内には近隣の子供も遊べるのでしょう。児童公園も設置されていました。
本殿に向かう鳥居。
こちらにも狛犬さんがいはりました。
お二方とも足元にじゃれる子供を抱いています。可愛い。
あら、おつむにお賽銭が・・・。
氷川神社の社殿は、本殿、幣殿、拝殿の3つが一体となった権現造りの形式。暴れん坊将軍で有名な8代将軍吉宗が建てられました。吉宗は「享保の改革」で質素倹約を推進した方ですのでこちらの社殿も質実簡素な気風を見ることができます。彫刻や彩色は目立たないのですが大きな雲型組み物や吹き寄せ垂木などで軽快な意匠を取り入れる工夫がされています。全体を朱塗りとしましたが部分的に黒の金具を使う事で引き締めています。
うん。でもとても吉宗さんの時代に建ったとは思えない位綺麗ですね。赤坂は空襲にあわなかったんだな・・・。重畳至極です。
御神木も立派。鳥居には大正十一年と書かれています。
コンクリートっぽいので新しいのかと思っていました。
氷川神社の氏子さんは、元赤坂1、2丁目、赤坂1~9丁目、六本木1、3、4丁目、虎ノ門4丁目にお住みの方々です。お祭は9月15日ですよ!
お祭大好きな岡本織物。東京のお祭も観たいなあ。三社祭はちょっとだけ見たことあるんですけど、こちらも中々渋そうです。
西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「テーブルランナー」を作りました。どうぞご覧下さい。
クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。
素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで作りました。匂い袋でございます。
今日の織屋の賄いは、肉野菜炒めでした。納豆にはメカブを入れて。