「京都御所西 一松町物語」という本があります。
私も2年前ににジュンク堂で見かけて買ってみました。だって、よく通る町内の名前を冠した本なんてそうそう見たことありません。「京都」が付いているのなら見かけますが。
一松町は京都御所の西に位置する町ですが、こちらに住んではる歴史家の方がローカル&グローバルな視点で町を語ってくれる歴史書です。
「自分の住んでいる町を拠点に語る」というのがいいですよね。
ワークショップなどもあって、文化人の方を招いて講義などもしてはるという噂を聞きましたが、それはどうなんでしょうか。
サイトも発見です。
京都上京・一松町文化講座
うわあ!文化講座はなんと9回まで実施されていますね。すご~い。
第一回講座 「平城京・平安京の起源 〜遊牧民から始まる「なにか」」講師:京都大学教授 杉山正明(京都御所西 一松町物語の著者)
第二回講座 「漢字を楽しもう」講師:京都大学教授 阿辻哲次(あつじ・てつじ)
第三回講座 「日本の回文、中国の回文」講師:同志社女子大学教授 朱捷(しゅ・しょう)
第四回講座 「南蛮のバテレン・オルガンティーノ——戦国末期の「都」滞在30年」講師:イタリア国立東方学研究所所長 シルヴィオ・ヴィータ(Silvio Vita)
第五回講座 「日本人の忘れもの ——床と目線」講師:武者小路千家第十四代家元 不徹斎 千 宗守(せん・そうしゅ)
第六回講座 「平安京は拡張されたか」講師:京都大学教授 吉川真司(よしかわ・しんじ)
第七回講座 「聖武天皇の苦悩」講師:東大寺長老・東大寺総合文化センター総長 森本公誠(もりもと・こうせい)
第八回講座 「鴨川の納涼床」講師:京都大学教授 横田冬彦(よこた・ふゆひこ)
第九回講座 「禅の山河」講師:臨済宗相国寺派第七代管長 有馬頼底(ありま・らいてい)
さすが、地の利を生かして近隣からの頭脳が集まっての講義です。東大寺長老が一番遠くからいらしてはります。
これは・・・、中々面白そうな講義だなあ、とポスターを見るたびに思ってはいたのですが、面白いでしょうね。しかし、中々いけません・・・。兼業主婦はこうして文化と断絶していくのね。
面白いのはこの文化講座は「一松町」という一町内会が運営してはるというところです。文化的で素敵な町内なんですね。ご町内のみなさんのご苦労が偲ばれます。京都は一町内がとても小さいのでまとまると強くなるんですよね。町内でしょっちゅう食事会をしていはるところとか運動会前には練習をしてがんばるところとか色々な町内色があるようです。
その一松町にいはったお地蔵様です。「卍」の台座に木造りの祠。
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横の電信柱の辺りにある植木鉢がいい感じです。
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お花も生き生きと綺麗に飾られています。花瓶にリボン巻いてありますね。
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お地蔵さんってかいらしいなぁ。
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赤いおべべやもん。祖母が私の子供に(ひ孫です)「いい、赤いべべきせてもろてよかったなあ~」と黒い服を着ているのに言ってはったのを思い出します。赤いべべ=かわいらしい服ということなんです。
上のお地蔵様の近くにあった家の壁にめり込むように祠が立っていました。祠自体は割りと最近に新調しはった感じです。ここらへんは野良猫?が沢山います。そのネコ避けかしら・・・。
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このお地蔵さんが開いている所を見たことがありません。ひょっとしたら神さんかもしれません。この白木だった感じは神様でしょうね。
今度機会があったら勇気を出して聞いてみようと思います。