大阪で用事を済ませて船場に行くべく歩いていたら、何かが呼んでる。
いい感じにデザインされて中々私の好みだわ~。
でも可哀想に、上に・・・・高速道路がかかってるやんか!
大阪よお前もかいっ。
江戸の日本橋と同じやんか!!
全くお役人と言うのは粋じゃないことをするもんだよ。
と思ってしまった橋。
それが本町橋。
大阪市中央区の東横堀川に架かる本町通の橋。
調べてみると現在の橋は大正2年に架けられ、大阪市内では現役最古の橋となっています。
『浪速の名橋50選』に選定されています。
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字が良いよね。「はし」です。濁っちゃダメ。
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最初の橋は、私の好きな太閤さん、豊臣秀吉が大坂城を築城し、東横堀を開削したときまで遡ります。
大坂の役(とくに冬の陣)の時は、戦略上の重要地点であったとされ、橋周辺で蜂須賀隊と塙直之が激突している。
私の住んでいる京都でもよく思うのですが、「昔、ここで戦があって人と人が戦ったり、歴史上の人物が生きて動いていたんだな~」と。
あの橋の近くで蜂須賀さんが戦っていたなんて。
太閤さんもうろうろしてはったんだろうな。
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大阪に市電が出来た時に、都市計画によっての道路拡張にあわせて本町橋も大正2年(1913年)にルネサンス風のデザインをもつ石造りの橋脚に支えられた鉄橋に架け替えられた。
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誰か寝てはった・・・。
橋から川を見渡せるようにバルコニーがつけられていたんだけど、上に高速道路は通ってしまうし、空は見えなくなり川は濁って見てもつまらなくなり、ここには誰も立ったりしなくなって人が住んだりしないように植木鉢や石を置いたけれど、その隙を縫って人が寝てしまう・・・。
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橋脚には石柱を模した飾りが付き、その上部はバルコニーとなっています。
この橋は1982年に大がかりな補修がされたが現役です。
ほら、大阪は水都。水の都。
舟で行きかう人のためにも外側から見て美しいようにとても優美な装飾がついています。
だけど・・・今は誰も見ない!!
勿体無い。
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何故こんなむき出しに水道橋をつけはんのやろ。
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漢字もいきいきとしています。
だけど、右横の工事中の外壁!
色気が無いったらあらしまへんわ。
大阪も京都も、公共の建造物はだいたい町衆が建てたんです。
町衆が寄付を募ったり、豪商がぽんっと寄付したり。
学校等も。
なので昔の建物はその建てた人たちの「わし達が作ったんやで。どうや。いいもんやろ」という意気込みが見えるように細部細部が美しいんです。
お役所が建てだすとどうも、こう色気の無い物になってしまって・・・。
責任の所在でしょうか。