こんにちは。
3月22日土曜日、寒の戻りが来て寒い京都です。皆様、いかがお過ごしでしょうか？
京都西陣の金襴織屋、岡本織物です。
私は連日、金襴に囲まれて仕事をしています。
しかし残念な事に金襴織屋なので製品になったものには縁がありません。織られた物は仕立てられてそのまま神社仏閣に納められる事が多数です。
うちの布ってどんな所で使われているんやろ？そんな疑問から金襴を探す旅に・・・というのは極端ですが、金襴を探しています。
我が社の金襴は神社仏閣の打敷、戸帳、下掛け、お坊さんのお袈裟になったりします。なので見にいくべき場所はお寺。しかし、金襴の荘厳はそのお寺の「宝物」ですので滅多に掛かっていません。特にうちとこの金襴は桐箱に納められてしまっている率が高いのでよほどの仏事でないと見られない。ということは仏事には一般人が堂々と入っていける機会も少なく、中々我が社の金襴を見ることは叶わないわけです。OMG!
そうだ！京都に沢山いはるお地蔵様に金襴のおべべがかかってる！
ということでお地蔵さんウォッチも始めました。
するとお地蔵さんの個性豊かっぷりに、私、射抜かれましてん。
今日の金襴探しは油小路一本西出水下ル。路地です。路地大好き。路地の良い所は車が通らないのでのびのび歩ける所。
青銅のお屋根。お地蔵さんのお社って結構凝ってるんですよね。
土台に貫禄を感じます。
ひょうひょうとしたお顔。
金襴は掛かっていませんでしたが、新しい白のおべべ。気持ち良いですね。ご近所の方の手作りなんでしょうね。愛だなあ。愛。
さて、岡本織物、最近匂い袋を作っています。
日本には古来から香りの文化がありました。源氏物語などを読んでも「香を焚き染める」という場面が沢山出てきます。香木をたいて香りを鑑賞する香道が盛んでした。
ほのかな香りが生活にあるって良いです。
我が社の近くに京都御苑の西にある創業江戸寛政年間という、老舗中の老舗の香木店があります。お店の前を通ると良い香り。以前から寄せてもらっていたのですが、こちらの匂い袋と我が社の金襴地で素敵な匂い袋が出来るんではないだろうか？と思っていました。
我が社の膳正絹本金引箔の美しい金襴とこちらの老舗様の香木の匂い袋とでとても素敵な匂い袋が出来上がりました。
どうぞ、ご覧ください。
美しい布に包まれた香りを生活に～匂い袋販売
オリジナルの名入れもご相談くださいませ～。
