こんにちは。岡本織物です。
我が社は金襴織屋なのですが、金襴は一体どういうところに使われているのか?という興味からお寺やお坊さんを探しています。金襴はお寺の宝物になるものなので普段は中々使われていません。ああ、金襴織屋の紺屋の白袴です。うちの社内以外で金襴を見ることは適わないのだろうか・・・。しかし、社内には仕立てられた金襴製品はあんまり無いのです。布の状態ばかり。仕立てられたものを見たい!
そうだ!お地蔵さんのおべべとして金襴が使われている事があるじゃないか!
ということで私のお地蔵さんウォッチングが始まりました。
始めてみますとお地蔵さんの個性豊かな事。
京都市内には、道のいたるところにお地蔵さんがいはります。町内町内で可愛がられているお地蔵さんがたくさんいはるのです。素晴らしい事ですね。
そのようなお地蔵さんを可能な限り訪ね歩き、私のブログにまとめてあります。
神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/
今日は西本願寺をちょっと東に行った公園北側のお地蔵さん。ここの西側には西本願寺の伝道院という施設があります。骨太なかっこよい建物です。柵というか、門柱というか・・・建物の周りの彫刻が素敵。妖怪好きにはたまりません。たぶん妖怪だと思いますよ。↓こんなの。
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その伝道院のすぐ東にある公園沿いにあったお地蔵さん。
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西本願寺とは関係ないのでしょうか。西本願寺の定紋は下り藤。下の定紋は「源氏車」に似ていますが、中が車軸と言うより花っぽいし。御存知の方御教授願います。
ご教授いただきました。輪宝ですって!ものすごく合点しました。そうですね。輪宝ですね。なるほど~。趣味の域 Ⅱ様、ありがとうございます。
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屋根部分にも定紋がついています。屋根部分の定紋は「源氏車」系だと思います。と言う事は↑の定紋も源氏車ですかね。輪宝です。
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前面のガラス戸を開けさせていただきました。お邪魔します。
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中には立派なお仏壇。御所車の定紋が沢山あります。こんなにしっかり仏壇が入っているお地蔵さんは初めて拝見しました。
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裏は背面の公園からのボールの飛来を防御するように金属板でガードしてあります。
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お地蔵さんも子供達の賑やかな声で喜んでいはると思います。子供の悲しい事件を見聞きしますがどうぞ、お地蔵さん子供達をお守りください。
西本願寺の堀川を挟んで東側に「龍谷ミュージアム」という美術館があります。龍谷大学の施設なので西本願寺系の施設ですが非常に良い美術館です。先日「「チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊」の終了日6月8日の午後4時30分になんとか潜り込むことができました。観覧時間は残り30分。それでもええもんを見られました。
ダライラマ13世が自ら描いた「ツォンカパ師弟三尊像」が素晴らしゅうございました。極める方と言うのはすべてにおいてデッサン力がありますね。お時間あったらご覧くださいと書きたいところですが、私が観たのは最終日でしたのでもう終了しております。
「龍谷ミュージアム」には常設のベゼクリク石窟大回廊復元展示という展示があります。中国・新疆ウイグル自治区のトルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺の寺院の内部壁画が原寸大で再現されています。高解像度でのプリンターでの再現なので石材ではないですが、中々素晴らしい迫力です。何度か来ているのですが、毎回なんともいえない気分になります。ベゼクリク石窟寺は「壁画の保存」と言う名の破壊にあっていて今や見る影も無い状態だそうです。トルファンの方々はどうおもってはるんやろ・・・。
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素晴らしいので是非お寄りになってください。お勧めです。平日でしたら北に上がった「風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~」も行かれると楽しめると思います。