室町寺の内上る お地蔵さん~西陣織屋のお地蔵さん見物

こんにちは。京都西陣の金襴織屋岡本織物です。
皆様、京都にはものすごい湿度が襲ってきていますが他地域の皆様いかがお過ごしでしょうか。沖縄は九州は台風8号でえらい大変だとお聞きしています。被害にあわれた方々には何も言える言葉がありません。どうぞお体だけはお気をつけてお過ごしください。

岡本織物、日々金襴を織っています。そして製品となった金襴はあまり見たことがありません。普通の布の織屋さんだったら自分のところの布がファッション等に使われると解ると思うのですが金襴地はお寺の懸想や神社の装飾布になります。高級布の部類なのですぐに桐箱に入れられてしまわれてしまうので一般人の私達は滅多に見ることが出来ません。まさに紺屋の白袴。

と言う事でわれらが金襴がどこに使われているのか見たい!と言う事で金襴のかけられているであろう神社仏閣、そして京都市内各所にあるお地蔵さんを見て歩いています。

見かけた金襴地、我が社の金襴地をカテゴリーに分けていますのでどうぞご覧ください。

神社仏閣がテーマ→https://okamotoorimono.com/category/templeshrine/
道々のお地蔵さんがテーマ→https://okamotoorimono.com/category/jizo/

今日はお地蔵さん見物です。金襴は無かったです・・・。だけど京都市内のお地蔵さんを拝見していますと金襴が無くても楽しくなってきているんです。場所は室町通の寺の内を上ったところのお地蔵さん。広い駐車場ですね。こういうところは昔は町家があったんですよ。なんらかの原因で町家が無くなってしもうて周りがちょっとだけ寂しくなっちゃんたんですね。

室町寺の内上る 地蔵
室町寺の内上る 地蔵

金襴地ではないけれど珍しい。白地に刺繍のおべべを着てはります。

室町寺の内上る 地蔵
室町寺の内上る 地蔵

お地蔵さんもすっぴんさんです。素朴で可愛らしいですね。

室町寺の内上る 地蔵
室町寺の内上る 地蔵

わらで編んだお座布団におっちんしてはります。

室町寺の内上る 地蔵
室町寺の内上る 地蔵

お地蔵さんの横の石碑には「明治34年」の銘があります。台座は新しそうなのでそれ以降の建造かな。

室町寺の内上る 地蔵
室町寺の内上る 地蔵

京都にはお地蔵さんが沢山いはります。見ていると楽しいですよ。どうぞ京都観光の折には道々のお地蔵さんもちらっとごらんになってくださいませ。

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