こんにちは。京都西陣の金襴織屋、岡本織物です。
寒い・・・。先日まで猛暑だったのにいきなり暖房が恋しいです。極端すぎますねえ。
今日の織屋の神社見物は天王寺区逢阪1丁目にあらはります安居神社さん。逢阪と言う地名が大阪っぽくて素敵。
逢阪は
天王寺区逢阪1丁目の「天王寺公園北口交差点」から四天王寺1丁目の「四天王寺交差点」にかけて東西にのびている坂で、現在の国道25号そのものである。—wikipedia
という坂。「天王寺七坂」のひとつで一番南にある。ちなみに「天王寺七坂」とは
- 真言坂(しんごんざか)
- 源聖寺坂(げんしょうじざか)
- 口縄坂(くちなわざか)
- 愛染坂(あいぜんざか)
- 清水坂(きよみずざか)
- 天神坂(てんじんざか)
- 逢坂(おうさか)
の7つの坂。確かに天王寺は坂が多い。=私は辛い。こういうところに住んだら心肺機能も少しは上がるのでしょうか。
その逢阪を四天王寺交差点から下ると安居神社があります。
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安居神社は真田幸村としてよく知られている真田 信繁(さなだ のぶしげ)が戦死したことで有名。大阪は「大阪夏の陣」から400年と言うことで至るところでイベントが行われていました。恐ろしい戦も400年も経てばレクリエーションになるんですね。
太閤さん=豊臣秀吉の死後に皆様御存知のように跡目争いが起こります。徳川秀忠の娘、千姫が秀吉の遺言で秀吉の三男である豊臣秀頼に輿入したのですが戦は防げませんでした。いろいろあった末、天下を取る為の模索の上、大阪冬の陣(1614年)が勃発。その次の年に大阪夏の陣です。
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武将の中でも真田幸村は後世の私たちに愛されていると思います。真田氏は信濃の侍。池波正太郎の真田太平記をお読みになられた方は多いのではないでしょうか。真田氏は豊臣秀吉によって大名になりました。その恩があるので勝利が見える徳川軍にはつかず義理を守って豊臣に加担したと・・・私は思ってるのですが・・・違ったらごめんなさい。
とにかく400年も前、この地は戦乱の地だったというのが信じられません。
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今では可愛らしいお社ものんびりと控えてはります。
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鳥居は朱色に限りますね。
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歴史のある神社なので色々と石碑もてんこ盛りのようです。
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この狛犬さんもとても個性的。上が吽さんで下の狛犬が阿さん。
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歯並び綺麗♡
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牛像もあるので天神さんも入っているのかしらと思ったら「梅鉢紋」がばっちり。
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幸村公はこの境内で無念の死を遂げました。その生き方は生きる人間の本義を貫いた人として多くの人に愛されこの地から幸村公ははるか故郷 信州上田を偲びまた父、昌幸公を慕いそして大阪城に思いを馳せていたのかもしれません。幸村公の遺憾を偲び、ここに銅像を建立しました。この銅像にお手をお触れください。そしてその徳を授かってください。と書いてあります。
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しまった!幸村公の銅像の写真が小さすぎました・・・。
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御祭神は少彦名神と菅原道真。菅原道真が大宰府へ流刑される時に、道真が休んだから「安居」という名がついたという伝承があるそうです。天王寺三名水の一つで「癇沈めの井」という冷水の出る井戸があることから「安井」と言われたとか。しかし残念ながら今は枯渇状態だそう。
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大阪大空襲で焼け落ちてしまったけれど昭和26年に復興あいなったそう。
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南の四天王寺側の鳥居から入り、北側の道から出るとします。結構急でしょう。坂の多い街です。昭和9年の鳥居が残っていますがこれも戦火にあってるんでしょう。
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ちょっと怖い。石段。
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階段を下りると谷町筋に向かって坂道があります。「天神坂」と書いてありますね。
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西陣の西陣織屋で金襴を日々織っています岡本織物、身近に金襴製品を、という思いで「テーブルランナー」を作りました。どうぞご覧下さい。
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クラッチバッグ等も作っております。弊社の金襴地をこのように使えます。
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素敵な香りと本金のきらめきを胸元や袂、ポケットに潜ませてと言う思いで和小物を作りました。匂い袋でございます。
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今日の織屋の賄いは、小松菜とお揚げさんの辛子和え、鮭のホイル蒸しでした。
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