12月1日ですね。
さてさて、京都の北、日本海に面したところに丹後半島という半島があります。
古くから京都の洛中に海産物、絹糸を持って来てくれた半農半漁の美しいところです。意外と京都から遠いんですよね。鯖街道を通っての小浜のほうがよほど近いです。
古くからお蚕さんの養蚕も盛んで、「丹後ちりめん」という上等の縮緬地を織ってきた織の町でもあります。
先日、丹後に行ってきました。丹後でもお地蔵さん見物☆ちょっと暗くなっていたので少々怖い雰囲気ですが・・・。
お地蔵さんと道標のような石柱。
ここらへんは西陣織でも栄え、帯が最盛期の頃(ガチャマン好景気という伝説の織物フィーバーがあったようです。)は帯を織る力織機の音が響いていたそうな。と言う事で、帯地でしょうか。金襴発見です。この柄行きは帯ですね。秋花でしょうか。2体ともお揃いのおべべを着てはります。
石柱は何をかいてあるのか判読不能でした。
そういえば、こんなおまんじゅうがお土産で売っていましたよ。
がちゃまんとは・・・丹後ちりめんは一度に「がちゃん」と機を織るだけで、大判・小判がざっくざく・・・それにちなみ縁起の良いたとえで、地元の人々は「がちゃまん」と言ったそうです。
今は昔のお話ですとさ。私達の世代でそんなに潤っている人はいません。国内生産の織屋には厳しい時代です。そんな中、我が社で織ることが出来るのは上等の金襴を織り続けることだけです。がんばってこれからも高級品を織りたいと思います。
追記:写真を取り直してまいりました。
今日の織屋の賄いは、大豆モヤシのお浸し。練り物のあん